FXチャート解説 『USDJPY』2020/2/18頃
2020年2月18日頃の『USDJPY』のFXチャートについての解説です。
H4レベルの上昇トレンド?において、重要なレジスタンスを上抜けた上昇波に対して押し目買いが入った場面ですね。
さらに上位で観測すると分かるのですが、ダマシのような展開で緑色レベルで重要なレジスタンスを上抜けてきた場面なんですね。
一度、押しが入った後に押し目買いが入ってきて、しっかりした上昇波が再度発生して、下降調整波の急所のレジスタンスゾーンまで伸びている状況です。
このレジスタンスゾーンまで到達して下落反発が入り始めた時に、どのようなイメージでチャートを見ているのかについて、下位レベルで見てみます。
まずは、レジスタンスゾーンから押してきて、緑色レベルの上昇波に対しての押し目買いが入るイメージですね。
この緑色レベルの上昇波に対しての押し目買い勢力で再上昇していく展開にならなければ、もう一段階大きな押しに波及していくのかなと想像します。
一つ上位の赤色レベルの上昇波に対して押し目買いが加わってきそうなサポートがいくつかありますが、注目度が高そうなのは直前の下降調整波の重要なレジスタンスになっていたところがレジサポ転換として機能しそうな水平線と、赤色レベルの上昇波を生んだ起点になっているサポートゾーンあたりですかね。
手前のサポートで押し目買いが入って再上昇の展開になるかもしれないし、ここで上げ切れなければ起点のサポートゾーンまで押してきて、ここから上げていくのかなというイメージですね。
それぞれイメージの根拠となる水平線がありますので、イメージを切り替えるタイミングはトレーダーによって差異はありますが、その水平線からのシナリオが失敗に終われば、次のシナリオをイメージするという感じ。
もちろん、押してくる時に形成される下降調整波の形次第では、イメージが変わることがありますが、レジスタンスゾーンに到達して押し始めた時にざっくりイメージする展開はこんな感じですね。
実際には、緑色レベルの上昇波に対して強い押し目買い勢力が入ってきて、高値抜けしていく展開でした。
ですが、高値抜けしてすぐに緑色レベルでWトップを形成して、下降波が緑色レベルのWトップのネックラインを下抜ける流れです。
この時点でどのようなイメージを持っているのか。
まずは、赤色レベルの上昇波に対して押し目買いが入ってきて、再上昇していくイメージですね。
先程の緑色レベルの押し目買いが入ってきた押し安値は、その後に少し攻防の展開になったこともあり、結果的に高値抜けした後には赤色レベルのダウ安値と捉えられる安値になっています。
そして、高値抜けしてすぐに押しが入る展開になっているので、赤色レベルのWトップのネックラインとも捉えられます。
この重要な安値を抜けずに、押し目買い勢力が買い支えて再上昇していくのかどうかが注目点になっているわけですね。
もしも、この赤色レベルのダウ安値を下抜けると、さらに一段階大きな下降調整の展開に入っていくイメージですね。
さて、実際にはこの赤色レベルのダウ安値の防衛ラインを守るように買い勢力が買い支えて、Wトップからの反転下落を期待する売り勢力との攻防になっていきました。
この場面を少し俯瞰で見てみると、上の画像のような感じです。
先程の買い勢力と売り勢力の攻防が続いた結果、上の画像の水色枠のような攻防と捉えることが出来るようになりました。
これは、大きな視点で見ると大きな上昇推進波がレジスタンスゾーンに到達して、「横の調整」を作っていると見ることも出来そうですね。
その「横の調整」の中身を詳細に見ると、上記のような展開だったりします。
実際にも、横の調整が十分だと相場参加者の多くに判断されて、上昇推進波が再開していく流れでした。
俯瞰で見ると、「上昇推進波→横の調整→上昇推進波」という素直な展開でした。
まとめ
上昇トレンドがレジスタンスに到達した場面のイメージの紹介でした。
結局、今回の場面は大きな時間軸で見ると「上昇推進波→横の調整→上昇推進波」という素直な展開だったわけですが、レジスタンスに到達した場面で最初からこのイメージが描けているわけではないですよね。
上記に書いたような展開を経て、最終的に描けたイメージという感じです。
当たり前なことですが、展開が進むにつれて、描くイメージは変わっていくはずですね。
トレーダーはそのイメージを、何かを転機にして変えていく必要があり、そのタイミングや材料についてはトレーダーによって差異があるところです。
その転機の一つとなり得るのが、やはり「水平線」ですね。
この水平線で反転して推進波が再開するのでは?
少なくとも、この水平線は守られる展開になるのでは?
この水平線を抜けてしまったら、大きく下落していきそう、、、
そのエリアにおいて意味を持った水平線に対しての価格のアクションを見て、イメージ通りなのか、イメージの修正が必要なのかを随時トレーダーは判断する必要があります。
自信のあるイメージが描ける場面で、イメージしていた通りの展開になりそうだと判断したタイミングでトレードが出来るわけですね。