【FXチャート解説:USDJPY】Wトップのネックラインを割ったかもしれないけど、、、

アイキャッチ画像チャート解説

FXチャート解説 『USDJPY』2021/12/24頃

2021年12月24日頃の『USDJPY』のFXチャートについての解説です。

M15レベルの上昇トレンドの勢いが落ちて、下降調整波が強く下落してきた場面。

チャート解説1

下降調整波の勢いが強く、緑色レベルのダウ安値まで届いています。

安値を1ポイントでも抜けたなら「抜けた」とジャッジするトレーダーからすると、ダウ安値を割ったと判断する場面ですが、安値に対して「下ヒゲ」で確定したのならば「サポート(買い支え)」が入ったとしてまだ「抜けていない」とジャッジするトレーダーもいます。

またヒゲをどの時間軸で確認するかによっても見え方は変わってきますので、高値・安値を抜けた・抜けていないという判断はトレーダーによって判断が異なる場面がありますよね。

今回の場面も、厳密には若干抜けているので、ダウ安値を抜けたと見るトレーダーと、下ヒゲでサポートされて、まだ抜けていないと見るトレーダーがいるわけです。

チャート解説2

ダウ安値を下抜けたと見るとトレーダーの視点。

緑色レベルの上昇トレンドは、高値をほとんど更新出来ていないので、ダウ安値は「Wトップ」のネックラインとも見れます。

なので、Wトップのネックライン割れ=「反転下落」と考える相場参加者もいるわけですね。

そんな相場参加者による戻り売りが入ってくる場面がありますが、そんな売りを狙った相場参加者のその後のイメージは、上の画像の水色点線のように、緑色レベルでトレンド転換して下落していくようなイメージだと思います。

その根拠が、ダウ安値(Wトップのネックライン割れ)ということ。

さて、ここで少し上位の視点から、この場面を見てみます。

チャート解説3

一つ上位の波レベルでも上の画像のピンク色の上昇トレンドの状況ですね。

さらに上位のH4レベルのレジスタンスにアタックして、ピンク色レベルの上昇トレンドが上抜けた場面。

ということは、緑色レベルのダウ安値を下抜けて下落してきても、ピンク色レベルの上昇トレンドの押し目買いが構えているということが想定出来ますね。

なので、今回の場面、緑色レベルのダウ安値を下抜けたかどうかはトレーダーの判断基準の違いによるところですが、そもそも緑色レベルでのトレンド反転からの下落をトレードすること自体があまり期待値の高いトレードプランに繋がらないと考えられます。

上々位の強いレジスタンスを上位の上昇トレンドが上抜けた場面であり、ここから上昇しようという上位の思惑に反した下位レベルの売りになってしまうからですね。

実際にも、緑色レベルのダウ安値を巡る攻防がそのまま横の展開を作り、緑色レベルの下降調整波が再度下落する流れにならずに、調整十分として上位の思惑と重なって、再度上昇して伸びていく展開でした。

チャート解説4

先程解説した上位環境もあり、緑色レベルの上昇トレンドの転換から下落させていくような売りがあまり集まらなかったわけですね。

結果、膠着状態となって横の展開を作っているうちに、上位レベルにおいて横の調整が十分と判断されて、上位の上昇トレンドの押し目買い勢力も入ってきて、上昇推進波が再開していく流れでした。

まとめ

「Wトップ」のネックライン割れが即「売りのチャンス」とは限らないわけですね。

たしかに、Wトップという形は、それまでの上昇トレンドがレジスタンスに到達して、上昇力を失った形であり、そのネックラインを下抜けるという事実は、上昇トレンドが下降トレンドに転換していく一つのサインになり得ます。

ですが、それは1つの材料であり、他の材料がそれに反対するようであれば、そのようなシナリオにならずに「ダマシ」のような展開になってしまいます。

今回の場面でも、緑色レベルのWトップのネックライン割れから緑色レベルで一度下降トレンドが発生してある程度下落した後に、上位の上昇トレンドの押し目買いが入ってきて、再度上昇推進波が再開という展開もあり得たと思います。

上位の上昇トレンドの押し目買い勢力が潜んでいることを理解した上で、上記のシナリオのような短期的な下落を狙っているトレーダーはいると思います。

ですが、簡単なトレードでないことは分かるかと思います。

トレード成績が安定しない人は、その後の緑色レベルでも上位時間軸と思惑が一致してくるような場面で、買いポジションを建ててあげるようなイメージで挑むと良いと思います。

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