【FXチャート解説:USDJPY】上昇トレンドとは「サポート」で買い支えられることである

アイキャッチ画像チャート解説

FXチャート解説 『USDJPY』2019/11/22頃

2019年11月22日頃の『USDJPY』のFXチャートについての解説です。

M30レベルで買い勢力と売り勢力の攻防が発生して、買い勢力側が勝利して、上昇トレンドが発生していく場面ですね。

チャート解説1

直前の下降トレンドが日足レベルのサポートに到達したことによって、買い勢力が入ってきたことによって攻防が起きたんですね。

その後、M30レベルでレジスタンスとサポートを挟んだ攻防になりますが、サポートを買い勢力が買い支えることで、最終的にレジスタンスを上抜けていきます。

この攻防の決着を機に上昇トレンドが発生していますね。

チャート解説2

攻防を上抜けた後、一度押しが入った時に攻防になったレジスタンスゾーンの上限に戻ってきています。

これはレジスタンスがレジサポ転換してサポートとなっており、ここから買い支えられて上昇していく展開でした。

攻防によって注目度が高くなっていたチャートポイントなので、戻ってきてタッチした時にも注目度の高いチャートポイントとして機能したわけですね。

チャート解説3

その後も、サポートやサポートゾーンで買い勢力が買い支えることで、上昇トレンドが継続しているのが分かると思います。

少し下抜けているところも、最終的には「下ヒゲ」となり、「買い支えられた」と捉えた相場参加者が多かった為、その後も買い注文が続いて上昇トレンドが継続していますね。

上の画像には描かれてはいませんが、左の方からレジスタンスの存在があるはずですね。

レジスタンスに到達した際に、利確だったり、新規の売り注文が入ってくるので、「押し」が発生しているわけです。

なので、そのレジスタンスからの売り圧力とサポートを下抜けさせまいとする買い勢力との攻防がちょくちょく発生しているという見方が出来ます。

そして、上昇トレンドの勢いを止める程に強いレジスタンスが無かった為、サポートをしっかり下抜けることなく「買い支え」られ、結果的にレジスタンスを上抜けることで、上昇トレンドが継続しています。

チャート解説4

上の画像の通り、緑レベルのサポートを下抜けた場面がありました。

ダウ理論ベースでは緑色レベルでは上昇トレンドの終了と判断されますが、すぐに1つ上位レベルのサポートゾーンで買い支えがあり、再度上昇していく展開でした。

これは、到達したレジスタンスからの売り圧力が緑色レベルの上昇トレンドを終了させる程の強さはあったが、もう1つ上位の上昇トレンドを終了させる程の強さはなかったということですね。

少なくとも、ここでもサポートゾーンからの買い支えがあり、上昇トレンドが継続するという展開でした。

上昇トレンドとは、ダウ理論的には「高値・安値の切りあがり状態」と定義されていますが、もっと単純に捉えると、その波レベルにおいて「買い注文の方が人気がある」という状態ですよね。

相場参加者の多くが「買い注文を出したくてうずうずしている」わけですね。

なので、上昇トレンドが崩れてしまう明確なシグナルが発生するまでは、ちょっとしたきっかけで買い注文が集まりやすかったりします。

そして、買い注文あ集まりやすい場所が「サポート・サポートゾーン」なわけですね。

一時的な調整である「押し」が発生しても、サポートで買い注文が集まりやすいので、最終的には買い支えがどこかで入って再度上昇していくという流れが出来ることで、上昇トレンドは継続していきます。

つまり、見方を変えると上昇トレンドとは、「サポートで買い支えられやすい状態」という定義も出来ますよね。

まとめ

チャート分析の2大要素は「トレンド(波)」「チャートポイント(波止場)」です。

トレンドの把握と分析の仕方はたくさんありますが、ラプラスFXとしては「ダウ理論」をベースとすることを推奨しています。

ですが、「トレンド」という状態は色々な角度から把握したり観測することが出来ます。

今回の記事はその1例です。

あるトレーダーにとって、上昇トレンドとは「MAが右肩上がりに傾いていること」かもしれないし、「トレンドラインの上に価格があること」かもしれないし、色々な判断方法があります。

その1つの考え方として、「サポートでしっかりと買い注文が集まりやすい状態」という考え方があるんですね。

価格がサポートに到達したタイミングというのは、買い注文を出したい相場参加者にとっては、ある意味「チャンス」なわけです。

本当にその波レベルにおいて上昇トレンドであれば、サポート付近での買い注文が増えてチャート上に「陽線」「下ヒゲ」といった証跡が発生するはずですよね。

ちなみに、上で紹介した例ではダウ理論ベースで重要なダウ安値付近のサポート・サポートゾーンに注目していますが、押しが入った時の中腹のサポートなどで買い注文が集まることもあります。

もちろん、サポート付近で買い注文が集まって、陽線・下ヒゲが発生したからといって、その波レベルの上昇トレンドが確定するわけではありません。

ですが、「買い支え」が無くては上昇トレンドは継続しません。

つまり、「十分条件」にはなり得ないが、「必要条件」なわけです。

まあ、当たり前な話といえばそうなんですが、、、時には別の視点から物事を考えてみるのも大事だったりします。

環境認識をした結果、その波レベルの上昇トレンドの継続に自信があれば、サポートに引き付けて買えばよいだけというシンプルな発想に至れると思うんですよね。

これだけ、思考の内容をシンプル化していても、実際に実施するのは難しかったりします。

デモトレードで繰り返して「技術」として獲得する必要はあるのですが、ただでさえ難しいFXだからこそ、思考の整理やシンプル化は重要です。

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