FXチャート解説 『USDJPY』2018/9/20頃
2018年9月20日頃の『USDJPY』のFXチャートについての解説です。
M30レベルで上昇トレンドの場面です。
緑色レベルにて上昇トレンド中なので、押しが入った後にやはり押し目買いが入ってきていますね。
前回高値が目立つのでレジサポ転換してサポートとして機能しています。
ですが、緑色レベルの押し目買いとして考えた時、FIBO38.2%も満たさない「浅い」ところまでしか下降調整波は進んでおらず、「調整が不十分なのでは?」という不安がありますね。
環境認識的に、上位レベルで攻防になっていたレジスタンスゾーンを上抜いた後なので、「買い」に強い人気が集まって強い上昇トレンドになっています。
なので、その上昇トレンドの伸びを取り損ねたくないという人達が積極的に買いポジションを建てにいったという浅いところからの押し目買い勢力なわけです。
さて、少し先を見てみます。
下降調整波レベルの戻り売りが入ってきて、下降調整波が継続下落する流れでした。
つまり、押し目買い側からすると「再調整」の展開ですね。
その後、結局FIBO50%とサポートが重なる水準まで下降調整波が下落して調整が進みました。
この時点で右ボトムに見えるところで再度サポートに乗っかって陽線のコマ足が出来上がったので、ダブルボトムの絵が見えてきましたね。
続きを見てみます。
FIBO50%とサポートが重なったところで、ダブルボトムの展開になり、ネックラインを上抜けて上昇推進波が発生する流れでした。
結局、「FIBO38.2%未満のところで一度押し目買い勢力→再調整→FIBO50%付近から再度押し目買い勢力→上昇推進波が発生」という流れだったんですね。
一度目のFIBO38.2%未満の前回高値のサポートから買いポジションを建てた人達は再調整の展開で損確になってしまった人もいるはずですよね。
この「再調整」の展開に巻き込まれて損確になるというリスクは押し目買い・戻り売りのトレードをするうえでは避けられないリスクではあります。
しかし、今回のケースがすべてではありませんが、FIBO50%付近まではじっくり待つだけで、再調整に巻き込まれるという失敗は避けられます。
もちろん、FIBO50%付近までは少なくとも引き付けるという方法だと、FIBO38.2%程の浅い調整から伸びていってしまう波は乗れずに逃してしまいます。
ですが、損失が出るわけではありませんよね?
再調整の展開に巻き込まれると損失が発生します。
この違いは大きいですよね。
環境認識をしていて、伸びるイメージが沸いている時などは、どうしても逃したくないので、少しでも反転の兆候が見られるとポジションを持ちたくなってしまいます。
上手くいけば「積極的な仕掛け」と言うことも出来ますが、失敗に終われば「焦った仕掛け」となるわけです。
押し目買い・戻り売りにおいて浅いところからポジションを持つことが絶対的に悪いわけではありませんが、少なくともトレード成績が安定しないFX初級者の人はFIBO50%付近まではじっくり待つべきです。
大した根拠もそろっていないのに、浅いところからポジションを持ってしまうのは「焦り組」です。
再調整の負けを減らすには、この「焦り組」に入らずじっくり待つことを覚えれば良いだけです。
まとめ
FXの押し目買い・戻り売りという王道のトレード手法に「再調整」というリスクはつきものではありますが、少しでも「再調整」の展開に巻き込まれて負けるという失敗を減らすのは簡単で、ただ「しっかり待つ」ことです。
浅いところから伸びていってしまうパターンは「しょうがない、次々」と諦めることで、浅いところからポジションを建てて再調整に巻き込まれて損確になる失敗を減らすことが出来ます。
FIBO50%程まで調整が進むのをじっくり待つだけでも、「焦り組」に入っている人には効果がある対策だと思いますが、再調整の回避の仕方についてもう少しだけ詳しく解説している記事があるので読んでみてください。
「再調整」のリスクをゼロには出来ませんが、少しでも不要な負けを減らすこで、トレード成績も安定してくると思います。