FXチャート解説 『USDJPY』2018/2/8頃
2018年2月8日頃の『USDJPY』のFXチャートについての解説です。
H4レベルの下降トレンドがD1レベルのサポートに到達して、上昇反発が入ってくるも、戻り売り勢力が続いて、結局下抜けていく場面ですね。
D1レベルのサポートゾーンに到達して、上昇反発が発生して上昇波が形成されますが、やはり直前のH4レベルの下降トレンドが強く、戻り売りが入ってきていますね。
再度、下降波がサポートゾーンの下抜けを狙いますが、もう一度上昇反発してきますが、再度売り圧力がかかって下抜けていく展開でしたが、今回はこの2回目の戻り売りが入ってきた場面を掘り下げてみましょう。
下位レベルのH1レベルで見てみます。
1一度目の上昇反発に対してH4レベルの戻り売りが抑えて再度、下降波が発生した後の場面ですね。
サポートゾーンから再度上昇反発してきている場面で、下降トレンド継続派の人達がどこから戻り売りで入ってくるかという考え方。
この時間軸レベルで見ると、やはり上の画像のレジサポ転換したレジスタンスが気になるチャートポイントではありますよね。
実際、上昇調整波がこのレジスタンスに到達したところから、緑色レベルの戻り売りが入ってきています。
しかし、しっかり下げ切る程の勢力にはならず、むしろ上昇調整波側に押し返されて再調整気味の展開に、、、
レジスタンス上の3度目の戻り売りから、やっと戻り売り勢力が本格化してそのままサポートゾーンを下抜けていく展開でした。
このレジスタンス上の1回目、2回目の戻り売りと3回目の戻り売りは何が違ったのか?
再度、H4レベルで確認してみます。
実は、3回目の戻り売りは上位のH4レベルの「コマ足」に到達したタイミングだったんですね。
結果的にも、この「コマ足」の注目度が高く、ここから本格的な戻り売りが入ってきたわけですが、なぜこのコマ足が注目されていたのか?
それは、直前での下落をしていく時にこのエリアで一番の「大陰線」を生んだ「コマ足」だったからですね。
コマ足というのは、「攻防」があったという実績であり、大きな陰線の起点になっているということは、大きな売り圧力がかかったという実績ですね。
つまり、攻防があったが、その攻防の中で大きな売り圧力がかかり、そこから大きな下落が生まれたという過去データがあるということです。
また、その価格帯に背景が変わらずに戻ってくれば、再度同じような売り圧力がかかるのでは?また、そのような売り圧力がかかるだろうと期待・警戒した売り注文が集まるのでは?
という思惑が重なって、売り注文が集まりやすいんですね。
なので、大きな上昇・下降を生んだ「コマ足」というのは重要なチャートポイントになりやすく、それが推進波方向であればなおさらですね。
今回は、その重要なコマ足まで上昇調整波が到達することで、「調整完了」と判断した相場参加者が多く、そこから戻り売り勢力が本格的に入ってきたという展開でした。
まとめ
FXチャート分析は、下位レベルだけ見ていると少し情報が足りない時がありますよね。
上位レベルのチャートも確認することはやはり有用だし、必要だということです。
今回は、H1レベルのレジスタンス上で3度目の正直の戻り売りが入ってきて、やっと本格的な下落再開という見方も悪くはありませんが、おそらく上で解説したようにH4レベルのコマ足へのタッチが本格的な下落のきっかけになったと思われます。
もちろん、トレンドに勢いがある時は深いチャートポイントまで押し・戻りが到達せずに、その手前のチャートポイントから押し目買い・戻り売りが本格的に入ってきて、推進波が再開することも多々あります。
ですが、今回のように勢いが本格化せずに結局再調整の展開になって、本命のチャートポイントまで調整が進むという展開が多いのもまた事実です。
この再調整の展開に巻き込まれて、耐えきれずに損確になってしまうという負けパターンが多い人は、じっくりと本命のチャートポイントまでは引き付けてみるというスタイルを一度試してみてはいかがでしょうか。