FXチャート解説 『USDJPY』2019/02/01頃
2019年2月1日頃の『USDJPY』のFXチャートについての解説です。
M30レベルで下降トレンドが発生していている状況です。
上昇調整波がレジスタンスゾーンに到達して、戻り深度としては浅いけれど、戻り売りが入ってきて、下降推進波が再開するかどうか?という場面に見えます。
この緑色レベルの下降トレンドを支持する相場参加者が多ければ、このくらいの戻り深度から下降推進波が再開することはありますよね。
しかし、実際には上昇波がレジスタンスゾーンを上抜いていく展開でした。
このレジスタンスゾーンはFIBO38.2%程の戻り深度であったので、下降推進波が再開しなかったとしても、もちろん不思議ではありません。
ですが、その後も戻り売りがほとんど入ることなく、一気に上昇したり、めぼしいレジスタンスゾーンでも戻り売りがほとんど入ってきませんでした。
このように勢いよく伸びていったにも関わらず、戻り売り・押し目買いが入らずに元の価格まで戻ってきてしまう「全戻し」は背景の変化だったりします。
今回で言えば、上位時間軸の押し目買いポイントに到達していた為に、上位レベルで「買い」に背景が転換してたわけです。
そして、「戻り売り」の形跡がほとんど見れないような形でそのまま一気にトレンド転換していく形はトレンドが強いことの示す1つの「材料」と言えますよね。
厳密に言えば、戻り売りや決済売りも出てはいるはずだけど、それを上回る量の「買い」が存在しているということですね。
それは、「背景」が変わって上位レベルで「買い」を入れる相場参加者が増えていたというわけだったんですね。
実際にも、この後は上位レベルの次のチャートポイントまでぐいぐい伸びていく展開でした。
まとめ
勢いよく推進波が発生したのに、押し目買い・戻り売りがほとんど入らずに「全戻し」のような形からトレンド転換していく時は、トレンドの「強さ」を感じたりします。
そのような時はたいてい環境認識をすれば「背景」を変化させた理由に気づけるはずです。
というか、単一時間軸だけを見ていては分からないことが多いですよね。
環境認識をして上位レベルで十分に「背景の変化」、つまりトレンド転換するというチャート分析であれば、「全戻し」からのトレンド転換はそれを裏付ける「材料」だったりします。
「全戻し」からのトレンド転換は、いわゆる「ダマシ」のような展開でもあるので、その後に勢いが出やすい展開だったりもします。
ですが、他にも記事にしましたが「ダマシ」の展開だと思うのは、その時間軸しか注意深く分析していないトレーダーであって、上位時間軸もチャート分析していれば、そこまで不思議な展開ではなかったりします。

結局、「環境認識」は大事だよという話に繋がるんですよね。