【FXチャート解説:USDJPY】色々な調整の形がある、じっくり構えるのがコツ

アイキャッチ画像チャート解説

FXチャート解説 『USDJPY』2019/4/1頃

2019年4月1日頃の『USDJPY』のFXチャートについての解説です。

M15レベルで上昇トレンドが継続している場面ですね。

チャート解説1

ダウ理論がどうとか知らなくても、この時間軸レベルにおいて、価格が右肩上がりに上昇していっているのは明らかなので「上昇トレンド」であることは明白ですね。

ですが、上昇トレンドといっても、一直線に価格が上昇しているわけではありません。

よく見ると、価格が比較的スムースに上昇している区間と、あまり上昇していない区間があるのが分かるかと思います。

エリオット波動理論的に言うと「推進波」と「調整波」という概念ですね。

上の画像を推進と調整という概念を踏まえて分析をすると、どのように見えるでしょうか。

チャート解説2

ざっくり推進部分と、調整部分を分けるとこんな感じですね。

一番左側の水色枠で囲った調整波の部分は、緑色レベルで厳密に見れば、もっと細かく分けられるので、そちらの見方でももちろん問題ないですね。

上の画像にも書いた通り、推進波と調整波を繰り返すことで、上昇トレンドとして価格の上昇傾向が継続されているわけですが、フラクタル構造的にこの上昇トレンドが上位の時間軸レベルで見ると1つの上昇波だったりします。

さて、調整波の形それぞれに目を向けると、当たり前ですがどれも違う形ですよね。

チャート解説3

一番左の調整部分は、レジスタンスゾーンに何度も頭を押さえられている形ですが、安値は少しずつ切り上げてきているので、「ペナント」のような形に見ることが出来ます。

真ん中の調整部分は、下降調整波がしっかりトレンドラインに抑えられて下落してきており、「フラッグ」の形に見えます。

一番右側の調整部分はほとんど「レクタングル」のような横の展開ですが、少しずつ安値が切り下がってもいるので「ペナント」のようにも見えますね。

さて、推進波がレジスタンスに到達することで、一時的な調整波が発生するのですが、レジスタンスに到達したことで「調整の段階に入るのかな?」と予測することが出来ますが、「フラッグになる」「ペナントになる」と調整の形まで予測することは出来ないんですよね。

なので、トレード成績が安定しない人はある程度調整が進んで、調整波の形が見えてくるまでじっくり構えるのがコツだったりします。

調整は「縦(価格)の調整」「横(時間)の調整」があります。

FX初心者の人は、割とこの調整がどちらの視点からもまだ不十分だなというタイミングから仕掛けて、不要な負けを増やしてしまいがちだったりします。

もちろん、損確幅を小さくして、何度もトライして、最後にしっかり推進波を捉えることが出来れば、トータルでペイ出来ますが、やはり不要な負けは減らしたいですよね。

上の画像の場面のような視点で過去チャートを何度も見ていると、なんとなく調整波の形は分からなくても、「そろそろだな」という感覚が分かってきます。

大抵の波は「縦(価格)」か「横(時間)」でしっかり調整が完了しないと、なかなか推進波が再開しないんですね。

もちろん、思ったよりも早い調整で推進波が再開して、乗り損ねてしまうこともありますが、それは別に損失にはならないですよね。

なので、調整波がどういった形になるかは予測出来ませんが、しっかり構えておくことで、調整波がある程度出来上がってくると、効率的に仕掛けられそうなポイントが見えてくるんですね。

まとめ

FXの価格の波は一直線には伸びずに、「推進→調整→推進」のリズムで伸びていきます。

その「調整→推進」の切り替わるタイミングでポジションを持ちたいわけですが、早すぎると「調整波」の中で不要な損確が増えてしまいますし、遅すぎると「推進波」に乗り損ねてしまったり、、、

ですが、大抵のFX初心者の人は「早すぎる」ミスの方が多い傾向にあると思います。

何度かエントリーに失敗して、諦めたと思ったら、そこから狙っていた方向に推進波がぐんぐん伸びていったなんて経験もあると思います。

まずは、「縦(価格)」か「横(価格)」の調整が済んだと思えるところまで、じっくり構えて待つというのを心掛けてみると良いと思います。

どこまでじっくり構えて待てばよいか??

これは、結局はチャート分析に因るところなんでケースバイケースになってしまいますが、やはり「推進→調整→推進」という視点で過去チャートをたくさん見て確認することが一番ですね。

 

この波はどこまで調整したら推進波が再開するだろうか?

この波はこのチャートポイントまで調整したから、推進波が再開したんだな、、、

 

という視点などで過去チャートを確認すれば、調整が済んだと思えるところまで、リアルチャートでもしっかり待てるようになると思います。

上で紹介した画像の水色枠のように、調整部分を認識しながら、過去チャートを見ると調整部分がイメージできるようになってきます。

また、少し難しくなりますが、調整が浅い段階から推進波が再開するような時は、トレンドが強い時だということも分かると思います。

慣れて来ると、「この波は浅い調整でも推進波が再開する可能性があるな」と見当がつけば、状況に合わせて狙いを少し変えていくことも出来るようになります。

ですが、まずは「しっかり待ちきれず」の不要な負けを減らしていくことから始めるのがおすすめです。

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