【FXチャート解説:AUDUSD】攻防を勝利して、なんとか高値更新したけど、、、

アイキャッチ画像チャート解説

FXチャート解説『AUDUSD』2018/4/19頃

2018年4月19日頃の『AUDUSD』のFXチャートについての解説です。

M30レベルで上昇トレンド中に売り圧力との攻防になった場面ですね。

チャート解説1

それまでのM30レベルの上昇トレンドの継続を支持する派と売り圧力との攻防になり、なんどもサポートゾーンまで押し込まれる流れから横の展開になっています。

サポートゾーンに何度も押し込まれているので、売り圧力も相当強いことが分かりますが、この攻防をなんとか上昇トレンド継続派が勝利して、レジスタンスゾーンを上抜いた後に次の押し目買いで久しぶりに高値を更新するという流れでした。

横の展開からのブレイクとも捉えることが出来るので、「ここから上にぐいぐい伸びていくのでは?」とも考えることが出来ますよね。

ですが、そのように予測する前に一度こんな風に考えても欲しいわけです。

「なんで、ここはこんなに売り圧力が強かったんだろう?」

「逆目線」の考え方を常に持つことが重要だったりします。

売り圧力が強かった理由は、視点を上位に上げてみれば分かることが多いです。

早速、上位の時間軸で環境認識をしてみます。

チャート解説2

上位(H4レベル)で確認してみると、明らかに下降トレンドの状況であると分かります。

また、先ほど売り圧力がかかっていたところは、チャートポイントと戻りの深さ(FIBO61.8%弱)ともに、上位の戻り売りの本命が入ってきてもおかしくないところだったと言えます。

この戻り売りポイントで入らないと次は、急所のレジスタンスゾーンまで後400ポイント近くありますので、ここから戻り売りで入ろうと考える相場参加者が多くても不思議ではありません。

そうすると、M30レベルではぎりぎり高値更新したように見えましたが、H4レベルで見るとちょうどFIBO61.8%にも到達して「ダブルトップ」の絵になるイメージが残っているわけです。

チャート解説3

 

実際のその後のチャートが上の画像です。

上位(H4レベル)のFIBO61.8%に到達したのと、ダブルトップのイメージから戻り売りの本命が入ってきて、強い下降波が発生しました。

上位の時間軸のチャートを見ていれば、この下降波が発生したとしても、自然な流れと受け止められますが、取引時間軸のチャートだけを見ていたら、「横の展開を勝利した後なのに、なんで伸びなかったの?」と混乱してしまいますね。

取引時間軸レベルでは、横の展開から注目度の高いレジスタンスを上抜いた直後の押し目買いは良い形なので、買いエントリーしたくなると思いますが、環境認識が出来ていれば「強気」でホールドしてぐいぐい伸びていくイメージはなかなか持てないのかなと思います。

高値付近やFIBO61.8%到達辺りで手堅く利確出来ていれば「吉」でしたね。

まとめ

「横の展開」から注目度の高いチャートポイントを抜いて勝利したのに、伸びずにむしろ逆方向に伸びていってしまった、、、なんて場合はだいたい「環境認識」をしてみると理由が見つかったりします。

やっぱり「環境認識」は重要ですね、という話だったりしますが、実は今回紹介した場面は結構環境認識が難しい場面だったりします。

さらに上位の「日足レベル」で見ると、今度はまた上昇トレンドだったりするのですが、さらに上位の「週足レベル」で見るとさらに今度は下降トレンドだったりする場面だったんですね。

このように、上位の時間軸のトレンドが複雑に入り組んでいる通貨ペアは単純に「難しい通貨ペア」だと言えます。

他の比較的わかりやすい通貨ペアがあれば、そちらをトレードした方が良いと思いますし、それでもトレードをする場合は、基本的には「手堅く利確」をしておくと良い結果になりやすい傾向があります。

上位の時間軸のトレンドが入り組んでいるからトレード出来ないという風にしてしまうと、全然トレードが出来ないということもあると思いますので、基本的にはその中でも期待値が高い部分をなんとか待って見つけ出していくというのがトレーダーの姿勢にはなるかと思いますが、基本的な考え方としては「分からない所は手を出さない、分かる所だけやる」という考え方でよいと思います。

これも文字面で見る程単純なものではなく、曖昧な線引きをせざるを得ない分野なので、どこまでなら踏み込んでOKなのかを、やはりデモトレードなどを通して判断できるようになっておきたいわけです。

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