FXチャート解説 『USDJPY』2021/1/5頃
2021年1月5日頃の『USDJPY』のFXチャートについての解説です。
M15レベルで下降トレンド中の場面です。
M15レベルで下降推進波が下落中に大きな陽線が出現しました。
手前の上昇調整波を親波とした押し目買い、またそれを警戒した利確による買い注文によるものですね。
大きな陽線なので、この時点で上の画像の青色点線のような展開が予想されます。
この大きな陽線をきっかけに上昇調整の展開に入り、ある程度深く調整が済んだところから戻り売りが入ってきて、再度下降推進波が再開していくという流れですね。
もちろん、現時点での材料ではあくまで予測される展開の1つですが、深さやタイミングなど詳細を置いておけば、大雑把には上の画像の青色点線のような展開が一番素直な展開ですね。
さて、下位レベルで少し進めてみます。
大きな陽線(M15)が出現した後、すぐに戻り売りが入ってきて再度安値まで下落。
しかし、安値をしっかり抜けられずにアウトサイドバーが確定しました。
戻り売りが入ったのもFIBO38.2%にも満たない浅い水準ですし、ダブルボトムの絵が見えてきたので、ダブルボトムの展開を望む相場参加者が多ければここから「再調整」の展開が予測されます。
もしも、再調整の展開なら調整の為上昇していき、FIBO61.8%とレジスタンスが重なるポイントなどから本命の戻り売りが入ってきて、下落再開なんかが素直な展開ですよね。
さて、もう少し進めてみます。
実際にはダブルボトムから再調整の展開にはならず、そのまま下落していく展開でした。
買い圧力が弱く、ダブルボトムを形成するだけの買い注文が集まらなかったわけですね。
買い圧力が弱い要因の1つが目ぼしいチャートポイントが無いということですね。
手前の上昇調整波を親波としたFIBO61.8%のラインは存在しますが、他に注目度の高いサポートが存在していないんですね。
注目度の高いサポートが存在していれば、もう少し押し目買いを考える相場参加者や、それらを警戒して利確の買い注文も増えて買い圧力が増したと考えられます。
そもそも、環境認識的にもM15レベル的にも下降トレンド中なので、基本的には売りが強い場面なので、トレードとして買いを積極的に考える場面ではありませんが、ここの買い圧力がもう少し強くて上昇調整の展開になってくれれば、その後の戻り売りがしやすかったんですね。
まとめ
サポートがもう少し注目度が高ければ、「再調整」の展開も十分ありえた場面の解説でした。
上にも書いた通り、環境的にも買いを積極的に考える場面ではありませんが、サポートが強ければ、ダブルボトムの展開から再調整の展開の中で買いのトレードを考える余地もあります。
まあ、少し基本のトレードからは外れるのでトレードプランを見出すかどうかは置いておくとしても、チャートポイントの注目度が強ければそれだけ圧力が強くなり、チャートポイントの注目度が弱ければ圧力が弱くなるという単純な考え方ですね。
もちろん、「トレンド」と掛け合わせて考えることになるので、トレンドの人気が高ければチャートポイントが弱くても注文が十分に集まることはあるわけですね。
ですが、トレンドの人気も低くて、チャートポイントの注目度も低いのであれば、圧力は弱くなると考えるのが自然ですね。