【FXチャート解説:USDJPY】「三角持ち合い」から抜けていく展開

アイキャッチ画像チャート解説

FXチャート解説 『USDJPY』2018/7/11頃

2018年7月11日頃の『USDJPY』のFXチャートについての解説です。

H4レベルの上昇トレンドがレジスタンスに到達した後、押しが入りますが、押し目買いが入ってきて、再度上昇推進波が発生していく場面。

チャート解説1

レジスタンスに最初に到達した時には、大きな売り圧力がかかり大きな下降調整波が発生しています。

その後、押し目買い勢力が入ってきて、上昇波が発生した後レジスタンスゾーンに到達した時にも再度「ダブルトップ」を予測した勢力による売り圧力がかかりますが、先ほどよりは売り圧力が弱まっています。

 

チャート解説2

 

レジスタンスに最初到達した時よりも、一度下降調整波がしっかり発生した上で押し目買い勢力が入ってきてからの再度の上昇なので、次は高値を抜けていくのでは?と考える相場参加者が増えているわけですね。

つまり、一度目のレジスタンス到達時よりも、高値付近で利確をする人が減っているわけですね。

ですが、まだダブルトップの絵をイメージする人などがいますので、売り圧力がかかってはいるんですね。

その後、下位レベルで押し目買い勢力が入った後、再度レジスタンスゾーンに突入した時にも売り圧力がかかりますが、さらに売り圧力が弱まっています。

チャート解説3

「ダブルトップ」の絵をイメージしていたにもかかわらずに、ネックラインを下抜けるのではなく、押し目買い勢力に押し返されてしまったので、さらに売り圧力に加わる相場参加者が減ってしまったんですね。

なので、売り圧力がさらに弱まり、ここから発生する下降波の勢いも弱くなっています。

チャート解説4

売り圧力が弱くなんとか耐えているという状況ですね。

それに対して、押し目買い勢力側の目線からすると、「いよいよ、高値抜けをしてぐいぐい伸びていくのでは?」と期待が膨らんでいますので、押しが入っても比較的浅い調整の段階から乗り遅れまいと買いポジションを建てる人が増えたことによって、浅い調整から高値抜けしていく展開だったわけですね。

チャート解説5

このような展開を幾何学的に捉えると、上の画像のピンク色の線で囲ったように「三角形」の形のようになっていることがあります。

上辺はなんども同じような価格帯まで攻め込まれてなんとか耐えているような状況なので、比較的平らな水平線で認識されます。

下辺は上昇トレンド継続派の勢いがあるので、じわじわと参入してくる価格が切りあがってきており、斜めの線で認識されます。

このような「三角持ち合い」は上昇トレンド継続時によく見かける展開です。

(※逆の形は下降トレンド継続時に同様)

まとめ

今回は、上昇トレンド継続時によく見かける「三角持ち合い」の展開の紹介でした。

到達したレジスタンスがもっと弱いと、「持ち合い」にならずに「N字」の展開ですぐに抜けていったりしますが、微妙にレジスタンスが強いと今回のような「三角持ち合い」になったりします。

上昇トレンドの継続に自信がある時は、三角持ち合いになれば、やはり買いポジションを建てたいですよね。

そんな時は、三角持ち合いのなるべく下辺付近で買いポジションを建てると効果的なトレードが出来そうですよね。

また、三角持ち合いの右側にいくにつれて、持ち合いの終了が近づいているわけなので、三角持ち合いの終わり際で「買いの材料」を見つけてタイミングを見計らって買いポジションを建てることで、比較的スムースに勢いのある上昇推進波を捉えることが出来そうですよね。

「三角持ち合い」もチャートパターンの1種です。

ですが、ただチャートパターンとして覚えるのではなく、どのようなストーリ展開で三角持ち合いになっていくのか本質を利確していれば、より効率的にトレードに組み込むことが出来るかと思います。

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