【FXチャート解説:USDJPY】疑問の答えはたいてい「上位時間軸」に存在する

アイキャッチ画像チャート解説

FXチャート解説 『USDJPY』2019/12/5頃

2019年12月5日頃の『USDJPY』のFXチャートについての解説です。

M30レベルで下降トレンドが継続している場面ですね。

チャート解説1

下降波に対して、戻り売りがしっかり入ってきており、ダウ理論ベースでも下降トレンドと判断出来る場面ですね。

下降トレンドということは、「売り勢力」が優勢な場面ということですが、上の画像に少し書き足すと少し見え方が変わってきます。

チャート解説2

「サポートゾーン」を書き足してみました。

この価格帯を「買い勢力」側もしっかりと買い支えていることが分かりますね。

つまり、ダウ理論ベースで「下降トレンド」と判断出来ますが、「持ち合い」の状態と捉えることも出来るわけですね。

高値は徐々に切り下がるような、売り勢力側が優勢な展開の持ち合い状況と捉えられる状況でしたが、その後は大きな上昇波が発生して持ち合いを上にブレイクする流れでした。

チャート解説3

上の画像の青色枠の中でざっくり「持ち合い」があったとするなら、その攻防を強い上昇波が上抜けていくことで、買い勢力側が勝利したわけです。

この強い上昇波を生んだ起点になったのは、サポートゾーンからの買い支えた買い圧力だったわけですが、このサポートゾーンはなぜこんなに強かったのか?

この時間軸のチャートを見ているだけでは分かりませんよね?

そうです。

お気づきの方が多いとは思いますが、やはり上位時間軸に答えがあるわけですね。

チャート解説4

上の画像は、同じ場面の4時間足のチャートです。

4時間足では緑色レベルにおいて「上昇トレンド」中だったんですね。

そして、今回見ていた場面は、4時間足の緑色レベルの上昇トレンドにとって急所である「ダウ安値」を守る最後のサポートゾーンに到達していた場面でした。

この4時間足の上昇トレンドを継続を支持する相場参加者がサポートゾーンから買い支えている力が、あのサポートゾーンの強さだったわけです。

30分足の下降トレンド vs 4時間足の上昇トレンド

という構図だったんですね。

30分足のチャートだけ見ていたら、「なんで下降トレンドなのに、サポートを下抜けていかないのかな?」と疑問ですが、4時間足のチャートを見れば、「上昇トレンドがサポートゾーンから買いが入って継続した」と自然な展開だったりします。

このような構図を見落とさない為にも「環境認識」は重要なわけです。

まとめ

単一の時間軸のチャートだけ確認していると、「なんで?」という動きをすることが多々あるわけです。

そんな時の疑問の答えのほとんどは「上位時間軸」に存在します。

俯瞰してみると、むしろ自然な動きだったりします。

もちろん、常にテクニカル分析通りに動くわけではありませんので、上位時間軸を確認していても、「なんで?」という価格の動きはあります。

ですが、多くの場合は上位時間軸のチャートを確認してみると、「なるほど」という答えが存在していたりします。

なので、取引時間軸のチャート分析の精度を上げる為にも、上位時間軸のチャートも併せて分析をする「環境認識」が重要なわけですね

このことを実感している人は、自然と嫌でも上位時間軸のチャートを確認する癖がついています。

上位時間軸のチャート分析の重要性が少しおろそかになっているなと感じる人は、今一度「環境認識」の重要性について目を向けてみてください。

タイトルとURLをコピーしました