【FXチャート解説:EURUSD】2回目・3回目のアタックで抜けていくことが多い!?

アイキャッチ画像チャート解説

FXチャート解説 『EURUSD』2018/8/9頃

2018年8月9日頃の『EURUSD』のFXチャートについての解説です。

H1レベルの下降トレンドがサポートに到達して上昇調整の局面に入った後、戻り売りを受けて下降推進波が再開していった場面ですね。

チャート解説1

緑色レベルで下降トレンドを形成中ですが、サポートに到達して上昇調整波に対して、戻り売り勢力が入ってきて、下降推進波が再開しているよく見る場面ですね。

この場面を、下位レベルに落として、確認してみます。

チャート解説2

下位レベルに落として見てみると、上昇調整波もピンク色波のように下位時間軸で上昇トレンドを形成していることが分かりますね。

上位のレジスタンスに到達した場面で戻り売り勢力が入ってきています。

この戻り売り勢力によって発生した下降波が下落していきますが、先程の上昇トレンド(上昇調整波)のダウ安値を終値では下抜けられずに下ヒゲで反発していっています。

これは、上昇トレンド(上昇調整波)の継続支持派による買い支えですね。

このダウ安値を下抜けてしまうと、上昇トレンド(上昇調整波)が崩れてしまいますので、守りたい急所なわけです。

上の画像の通り、このダウ安値では戻り売りを受けた下降波のアタックを2度跳ね返していますね。

チャート解説3

レジスタンスからの戻り売り勢力と上昇調整波継続支持派の買い勢力との攻防の構図ですね。

上位のトレンドに対して、十分調整が済んだと相場参加者の多くが判断した為、3度目の売り勢力のアタックで、下に抜けて大きく伸びていく展開でした。

買い支えている側の陣営の心理としては、1度目に跳ね返した時は「かかってこい!」という英気たっぷりの状況ですが、2度目に跳ね返した時には「まだ攻めて来るの?もしかして負けるかも?」と弱気になる人も出てきます。

そして、3度目にアタックされた時には、「もうダメだ」という感じで、こらえきれなくなって崩れていくというイメージですね。

もちろん、これは想像ですが、FXの価格を動かしているのが人の心理である以上、似たような心理の移り変わりがあったのでは?

1度目のアタックの時にもっとしっかり抜けていれば、その後買い勢力側の抵抗にあって、再度上の水色枠の水準に価格が戻ってきたとしても、次の戻り売りが入った後の下降波、つまり2度目のアタックで大きく伸びる下降推進波が発生していたかもしれません。

この場面に限らず、2度目・3度目といったアタックで推進波が再開する場面は結構多いんですね。

これは、目線を変えれば上昇調整波も立派なトレンドとして捉えることが出来るというのが一つの理由です。

ダウ理論の基本原則の一つに「トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する」というものがあります。

この明確な転換シグナルというのがどのようなタイミングで出現するのかは、毎回のチャートの形次第と言えますが、明確な転換シグナルとは言い換えれば、トレンド継続支持派からするとトレンドの継続を諦めるような大きな材料とも言えます

なので、そういった大きな材料が出るまでに1度や2度のアタックを調整波側のトレンド支持派が跳ね返すといった展開はよくある展開なんですね。

まとめ

調整波が崩れて推進波が再開する、というのはFXチャートでよくみる流れなのですが、この崩れて再開の部分を詳細に見てみると、2度や3度のアタックで推進波が伸びていく展開になっているという場面をよく見かけます。

調整波も視点を変えれば、立派なトレンドだったりするので、このトレンドが継続すると考える相場参加者もいるわけです。

その相場参加者達がトレンド(調整波)の継続を諦めるような材料が出ることで、パワーバランスが大きく傾き、推進波が大きく伸びていくような流れになったりします。

戦国時代のドラマなどで、城に籠った敵軍を攻略する時に閉ざされた城門を強引に開けようとする際、大きな丸太を大人数で抱えて走っていき門に突撃するというようなシーンを見たことがありませんか?

門を裏側から兵が支えていたりしますが、たいてい3度目くらいの突撃でこらえきれなくて開いたりしませんかね(笑)

まあ、ドラマ上の演出ですが、調整波を崩して、推進波が再開する場面でも、似たような論理が働いていると思います。

パワーバランスが元より大きく傾いていれば、一度目の突撃から門が開いてしまったりしますし、4度・5度の突撃が必要な時もあったりしますが、門を守る者(調整波側勢力)が諦めることによって、一気に兵がなだれ込む(推進波が大きく伸びていく)展開になっていくわけです。

このそろそろ次のアタックで抜けていきそうだな?というタイミングでポジションを持てれば、一番ストレスが無いトレードが出来るんですね。

まあ、そのタイミングをぴったりで捉えるのが難しいんですけど(笑)

なので、トレーダーによってスタイルの違いが出る部分ではありますが、ある程度の許容を持って臨むわけです。

何を許容して、どんなリスクを負ってトレードをするのかはトレーダーの選択ですが、推進波を捉えようという部分は共通しているはずですね。

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