FXチャート解説 『EURUSD』2019/3/1頃
2019年3月1日頃の『EURUSD』のFXチャートについての解説です。
H1レベルの上昇トレンドがレジスタンスに到達して、戻り売り勢力が入ってきた場面ですね。
このH1レベルの上昇トレンドは、上位時間軸における「上昇調整波」ですね。
上位の戻り売りポイントになるレジスタンスに到達して、戻り売り勢力が入ってきています。
H1レベルの上昇トレンド(上昇調整波)に対して、複数点を通るトレンドラインが認識出来ますが、戻り売り勢力によって発生した下降波がこのトレンドラインを下抜けています。
ですが、下抜けてすぐに上昇反発が入って、またトレンドラインとチャネルラインに挟まれたゾーンの中に戻っていってしまっています。
これは、H1レベルの上昇トレンドのダウ安値に対して、まだ下ヒゲで反発しているとも見えますし、何度か買い支えがあったサポートゾーンで再度買い支えられたとも見えますし、また上位で見た時に目につくサポートから買い支えが入ったという風にも見えます。
少なくとも、「水平線」でチャートを見ている相場参加者の中で、上昇調整波の継続支持派がまだ諦めていない為の粘りの買い支えなわけですね。
その後、その上昇波に対してはレジスタンス(D1)からの下落反発期待を背景とした戻り売りが入ってきて、反転して下降波が発生しています。
上の画像の水色枠は、
レジスタンスからの下落反発派 VS 上昇調整波継続支持派
という構図の攻防になっていますね。
水色枠の攻防の下限になっていたサポートゾーンを下抜けてからは、上位の下降推進波が再開する流れで下降トレンドが発生しています。
売り勢力が主導権を握り、時折上昇調整波を交えながら、大きく下落していく展開です。
これは、レジスタンス(D1)に到達した後に、上昇調整波継続支持派の中でも「トレンドライン」を使っていた相場参加者、「水平線」を使っていた相場参加者、両方ともを売り勢力が負かした為に、抵抗の買い注文が減り、強い下降トレンドが形成されたわけです。
もちろん、他のテクニカル分析も存在しますので、それらも追加してみても同様ですね。
まとめ
今回紹介したのは、上昇調整波に引けるトレンドラインを下抜けたけど、そのまま勢いよく下降せずに、すぐに上昇波発してきてしまった場面。
「トレンドライン」しかテクニカル分析を使っていないトレーダーからすると、「なぜ?」と思うかもしれませんが、「水平線」を使ってチャート分析しているトレーダーからすると、すごくよく見る展開ですよね。
むしろ、トレンドラインを引いていなかったとしても、水平線さえ引いていれば、展開が把握できた場面ですね。
「トレンドラインを引かない方が良い」というわけではなくて、あくまで「材料」の一つにしか過ぎないということ。
今回、複数点を通るトレンドラインは自然に目に入ってくるレベルでしたので、無視をする方が不自然です。
なので、水色枠の攻防になった場面でも、「トレンドラインを下抜けている」という材料も加味して、早目に売り仕掛けをするなんてこともトレンドラインを引いていれば判断出来たかもしれません。
ですが、まずは「水平線」を引いて、このエリアでの流れを把握出来ていたかどうかということの方が重要ですね。