【FXチャート解説:USDJPY】「トレンド転換」とはチャートポイントの強弱関係が転換することである

アイキャッチ画像チャート解説

FXチャート解説 『USDJPY』2019/05/21頃

2019年5月21日頃の『USDJPY』のFXチャートについての解説です。

H1レベルで下降トレンドが発生していている状況です。

チャート解説1

下降トレンド中なので、やはりサポートが弱く下抜けていく状況です。

上の画像の一番上の緑丸印の所は値が飛んでいますが、基本的にはサポートからの上昇力が弱く、下抜けてしまいます。

レジスタンスはどうでしょうか。

チャート解説2

下降トレンド中なので、やはりレジスタンスは効いて、下降波が発生すると伸びやすい状況ですね。

レジスタンスが強く、サポートが弱い傾向にあるのが下降トレンドと言えますよね。

さて、このH1レベルの下降トレンドは上位のサポートに到達して、上昇トレンドにトレンド転換します。

チャートポイントの状況を見てみます。

チャート解説3

上位のサポートに到達以降、サポートが効きやすく、上昇波が伸びやすい状況ですね。

レジスタンス目線でも見てみます。

チャート解説4

やはり、レジスタンスは弱く、上抜けてしまいがちな状況です。

 

サポートが強くて、レジスタンスが弱い傾向にあるのが上昇トレンドと言えます。

さて、この場面での下降トレンドから上昇トレンドへの転換は上位レベルのサポートに到達したことで発生したと考えられます。

ですが、いきなりトレンド転換をしているわけではないことがチャートポイント目線からも分かります。

チャート解説5

ダウ理論ベースでは、下降トレンドのダウ高値を上抜けて初めてトレンド転換と判断することが出来ます。

なので、上の画像においては、上位のサポートに到達してからダウ高値を上抜けるまでの間は「転換期」とも言えます。

結果的には、上位のサポートに到達したところから、買い側と売り側のパワーバランスが変わっていたわけですが、ダウ高値を上抜けるまではダウ理論ベースではまだ下降トレンド中なんですね。

なので、まだ下降トレンド中ということで、戻り売りを考える相場参加者がいてもおかしくないわけです。

そして、転換期は下降トレンドの特徴も混ざって見られます。

実際、上の画像でもレジスタンスからの戻り売りも結構集まっているところがあり、下降波がそれなりに発生しています。

転換期はサポートもレジスタンスも強くなりがちということですね。

もちろん、トレンド転換は環境次第で色々な展開になりえます。

上位のチャートポイントに到達して、待ってましたといわんばかりに一気にトレンド転換するパターンもあれば、「まだこのチャートポイントではトレンド転換するタイミングではない」と考える相場参加者が多ければもみ合いの展開になるパターンもありますよね。

なので、他の相場参加者がどう考えているのかを想像することが重要だったりするんですね。

まとめ

トレンド転換の場面を、「チャートポイント」の強弱関係を中心に考察してみました。

上昇トレンドとはレジスタンスが弱く、サポートが強い状況であり、下降トレンドとはレジスタンスが強く、サポートが弱い状況と言えます。

そして、トレンド転換期にはそれらの特徴が混ざりあう傾向があるということですね。

上位のチャートポイントに到達した瞬間、多くの相場参加者の目線が切り替われば、転換期はほとんどなくトレンド転換しますが、それまでのトレンド方向を支持する勢力が残っている場合は、勢力がぶつかりあう期間が出来ます。

それが「転換期」ですね。

その場合は、レジスタンス・サポートどちらのチャートポイントも守り合う展開になり、それが三角持ち合いやレンジといったチャートパターンを形成する要因だったりします。

今回はチャートポイントを中心に考察してみましたが、これからもチャート分析の基本が「トレンド」と「チャートポイント」であることが分かると思います。

上昇トレンドであればサポートに引き付けて、下降トレンドであればレジスタンスに引き付けてトレードをすることで効率的なトレードが出来そうですよね?

その為に、やはり「トレンド」と「チャートポイント」の把握が基本であり、重要であるということなんですね。

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