【FXチャート解説:EURUSD】重要な水平線に着目出来ていれば、流れも見えてくる

アイキャッチ画像チャート解説

FXチャート解説 『EURUSD』2018/2/5頃

2018年2月5日頃の『EURUSD』のFXチャートについての解説です。

H1レベルの上昇波がレジスタンスに到達して押しが入って、攻防の末、下降トレンドが発生していく場面です。

チャート解説1

さて、上の画像の中のエリアで注目すべき価格とはどこでしょうか?

注目すべき価格とは、言い換えると「注目度の高い重要な水平線」ですね。

注目したい水平線が2本ありますが、分かりますでしょうか?

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では、下の画像を見てください。

チャート解説2

この時間軸のチャートで引ける水平線は何本もありますが、最低でも上の2本には着目していたいですね。

2本とも、トレンド転換する時にダブルボトムの攻防からネックラインとなっており、その後上抜けた後にレジサポ転換としても意識されて買い支えの実績が確認できる価格帯(水平線)です。

チャート解説3

何度か売り圧力が加わり価格が下落してきますが、①の水平線付近で何度も買い支えがあります。

そして、最後の買い圧力から強い上昇波が生まれて、大きく上昇していく展開でした。

最後の攻防の部分がダブルボトムの形になっており、このダブルボトムのネックラインに次の攻防が移ることになります。

チャート解説4

さて、この上昇波が厳密には届いていませんが、上位のレジスタンス付近まで伸びたことで「背景」が変わります。

上位のレジスタンスからの売り圧力を背景に、H1レベルでも売り圧力が加わり価格が下落します。

②の水平線がレジサポ転換で意識されて、買い支えが入ることで、売り圧力との攻防になっています。

そして、この攻防は売り勢力側が勝利することで、②の水平線を下抜けていく展開でした。

①の水平線が買い支えた攻防の時とは、違い売り勢力側が勝利した理由としては、やはり直前の上昇波が近づいた上位のレジスタンスの影響が考えられます。

チャート解説5

②の水平線を下抜けた後は、①の水平線に到達していますが、下降波を跳ね返す程の買い圧力が加わる程のサポートとしての力が無くなっています。

これは、「背景」が変化して売り勢力が優勢になっている可能性があり、それを②の水平線を巡る攻防の結果、売り勢力側が勝利することで、それを裏付けたからですね。

なので、①の水平線での買い注文の人気が減っていたわけです。

その後、②の水平線はレジサポ転換して、しっかりとレジスタンスとして機能して、売り圧力が加わっていることからも、このエリアでの売り買いのパワーバランスが変化したことが分かりますね。

チャート解説7

①の水平線を上抜いたり、買い支えがあり、攻防を買い勢力が勝利している間は「買い勢力が優勢なエリア」と言えます。

そして、上位のレジスタンスに到達したことによって「背景」に変化があり、買い勢力と売り勢力のパワーバランスに変化が生じます。

結果的には、上位のレジスタンス到達後にすでに売り勢力側が優勢になっていたと考えられますが、直前の上昇波が形成されていることもあり、押し目買い勢力がまだ入ってきますし、②の水平線で買い支えがある内は、「過渡期」と言えます。

そして、②の水平線を巡る攻防で売り勢力側が勝利することで、「上位のレジスタンス到達後に下降トレンド発生」という思惑が相場参加者の多数側を占めることになり、「売り勢力が優勢なエリア」と変わっていったわけですね。

このように、このエリアにおける重要な2本の水平線に着目出来ていれば、上の画像のようにパワーバランスの変化が分析出来ていたと思います。

そうすれば、さらに下位レベルに落としこんで、そのパワーバランスに逆らわずにトレードプランを立てることで、期待値の高いトレードプランを作ることが出来るようになります。

まとめ

そのエリアにおける重要な水平線をしっかり引けていると、その水平線を巡る攻防からも買い勢力と売り勢力のパワーバランスの分析がしやすくなります。

FXとは、いかに多数側の勢力に身を置けるかというゲームですので、その時間軸レベルにおいて、どちらの勢力が強いのかを精度良く把握することは重要ですよね。

もちろん、その為のテクニカル分析というのは数多くあるのですが、重要な水平線を引くことが1番の近道だと思います。

この考え方はチャート分析の基本であり、どの時間軸レベルでも同様です。

環境認識でも、取引時間軸でも、タイミングを取る下位時間軸でも水平線を使ったチャート分析でやることはシンプルなんですね。

「買い勢力」と「売り勢力」のどちらが強いかを注目度の高い水平線を巡る攻防から読み解くわけですね。

トレードをしたい時に分析のしやすい都合の良い水平線が必ずしもあるわけではないんですよね。

なので、方向感に自信があってもトレーダーに都合の良い形になっていないと、上手くエントリーが出来なかったりします。

それを無理やりに入っていったりすると、不要な負けが増えたりします。

トレーダーがやるべき仕事は「分析」することであり、「待つ」ことなんですね。

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