【FXチャート解説:USDJPY】レンジブレイクの強い下落が否定されて上昇の展開

アイキャッチ画像チャート解説

FXチャート解説 『USDJPY』2019/09/06頃

2019年9月06日頃の『USDJPY』のFXチャートについての解説です。

M30レベルで上昇トレンドが発生していて、レジスタンスに到達してレンジを組んでいる状況です。

チャート解説1

この後、レンジを下にブレイクして強い下降波が発生しました。

この強い下降波が発生したことで、下降トレンドが発生したと思い、戻り売りを狙っていると、上昇して戻してきました。

チャート解説

レンジの下限でレジサポ転換したレジスタンスまで引き付けて、戻り売りを狙い、下に伸びていくイメージでいると、、、実際にはこのまま上に伸びていってしまいました。

さて、この場面はどういった攻防になっていたのでしょうか?

チャート解説3

レンジを下にブレイクして発生した強い下降波ですが、まだM30レベルでは肝心のダウ安値を下抜けたわけではありません。

なので、やはり押し目買いが入ってくるわけですね。

レンジブレイク下降波継続派 VS 上昇トレンド継続派

このような構図ですね。

そして、この攻防にはそれぞれ背後に付いている親玉がいるわけです。

上位の環境を見てみます。

チャート解説4

上昇トレンドが止まっていたレジスタンスはH4や日足でも確認できる注目度の高いレジスタンスだったんですね。

なので、上昇トレンドが止められて横の展開から下降波が発生したわけです。

ですが、上昇トレンドの方の親玉(背景)は、日足や週足でも確認できる注目度の高いサポートからの上昇なんですね。

さらに、ダブルボトムの形でネックラインを上抜ける際に、複数回叩いたラインを形成してから上抜いています。

レジスタンス(H4・日足)の注目度も高いはずですが、本来は戻り売りの候補として機能するレジスタンスですが、今回はレジスタンスに到達する直前にダブルボトムのネックラインを上抜けてきているので、戻り売りの候補として考える相場参加者が結果的には少なかったということですね。

もちろん、注目度が高いレジスタンスなのである程度の反発は見せていますが、強いチャートポイントを抜けてきたM30レベルの上昇トレンドの勢いを止めることは出来なかったというわけですね。

よく見ると、レンジブレイクして発生した強い下降波を買い支えたのも、抜けてきた複数回叩いたラインがレジサポ転換して機能して、結果的に押し安値として上昇トレンドを継続させています。

レンジブレイクして発生した強い下降波の戻り売りを狙うのは、上位の強いレジスタンスを背にしていますので、ありと言えばありです。

環境が違えば、早い仕掛けとなって、大きな損益率を狙える考え方ではありますが、まだM30レベルの上昇トレンドを崩したわけではないので、勝率は低いということを理解しておく必要があります。

まとめ

ミクロな視点でみると、レンジの展開から強い下降波が発生しているので、どうしても付いていきたいと思う人もいる場面だと思います。

マクロな視点で見ると、なかなかM30の上昇トレンドを崩すと自信を持って早仕掛け出来る場面ではなかったのかなと。

正直、この場面は強いレジスタンスとサポートに挟まれていますので、攻防になる予測は立ちますが、どちらが勝つかを見極めるのは難しい場面です。

こういう場面では安易にトレードをせずに、難しい場面に決着が付いた後に、そちらの勢力に伸びる余地が残されているなら、その間を取っていくような考え方でもよいのかなと。

難しいところは避けて、なるべく簡単なところをトレードする

これもトレード成績を安定させる重要なコツですね。

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