FXチャート解説 『EURUSD』2018/07/05頃
2018年7月05日頃の『EURUSD』のFXチャートについての解説です。
H4レベルで下降トレンドが発生していて、サポートに到達して反発上昇してきている状況です。
下降トレンド継続派としては、上の画像のようなイメージでチャート分析をしていると思います。
ある程度上昇調整波で上がってきても、戻り売りが入って、また上昇調整波で上がってきても、戻り売りが入って、高値は抜けずに抑えていき、いつかは下降推進波で下落していくというイメージですね。
さて、この場面はサポートに到達したので下降トレンドが一旦止まったわけですが、このサポートが強いと判断している上昇トレンド転換派としては、どのようなイメージで見ているでしょうか?
サポートに到達して発生した上昇波を「上昇推進波」と見立てるなら、下降調整波で下げてきても押し目買いが入って買い支えられていき、いつかは上に抜けて伸びていくイメージですね。
先ほどとは違い、到達したサポートがH4レベルの下降トレンドを崩す程強いという判断なんですね。
さて、この2枚の画像を見てわかる通り、どちらの目線だったとしても、まだどちらのシナリオも破綻していないわけです。
つまり、互いのシナリオを守りあっている展開です。
高値はじわじわ切り下げているので、売り圧力がかかっているように見えますし、安値もじりじり切り上げているので買い圧力がるようにも見えます。
こういう時は俯瞰で見ると「三角持ち合い」になっていたりするんですね。
さて、この後展開が進めば、どちらかのシナリオが否定されるタイミングが訪れるわけですね。
買い圧力・売り圧力のどちらかが負けて、抜けていくという展開です。
その時には、ちょうど三角持ち合いも抜けている絵に見えたりするわけです。
売り圧力がかかっていたレジスタンスゾーンを上抜けてしまい、下げ目線側のシナリオが崩れてしまうタイミングと三角持ち合いを上に抜けていくタイミングは同じようなタイミングだったりします。
この三角持ち合いの攻防に関しては上に抜けたので、上昇トレンド転換派の勝利と言えます。
ですが、結局この後、H4レベルの下降トレンドの急所のレジスタンスゾーンに到達した後、再度売り圧力がかかり、また大きな三角持ち合いへとなっていきます。
そして、結局は大きな三角持ち合いを下に抜けて、サポートも下抜けていき、H4レベルの下降トレンド継続の流れでした。
サポートはそこそこ強くて、実際に三角持ち合いの攻防になり、H1レベルではトレンド転換をして上昇トレンドとなり上昇してきましたが、H4レベルの下降トレンドを崩す程ではなく、結局はH4レベルの下降トレンド継続という流れでした。
H1レベルまで上昇トレンドに転換させたけど、H4レベルのトレンド転換は果たせなかったサポートということですね。
まとめ
今回のように、しばらく上げ目線・下げ目線のどちらの目線で見てもシナリオが破綻していないような展開が続いた時は、結構「三角持ち合い」のようなチャートパターンが見えたりします。
そして、その攻防に決着がついたと判断できるタイミングは水平線で見ても、三角持ち合いで見ても、同じようなタイミングだったりします。
三角持ち合いとしてみるトレンドラインの方が判断できるタイミングは若干早かったりしますが、結局水平線でみたゾーンは抜けられずにダマシになるなんて場面もあるので、メリット・デメリットですね。
トレンドラインの引き方が無理なく自然に引いて、何点も支持されている注目度が高くなっている状態であれば、トレンドラインのブレイクで判断するのもアリだと思います。