FXチャート解説 『EURUSD』2019/4/23頃
2019年4月23日頃の『EURUSD』のFXチャートについての解説です。
M30レベルの下降波がサポートを下抜けて下降トレンドになり、上昇調整波が発生して後に戻り売りが入っていく場面ですね。
注目度の高いサポートを下抜けた下降波が大きく伸びて強い下降推進波となりました。
その後、戻りが入り始めて上昇調整波が発生しています。
FIBO23.8%程の浅い所から少し戻り売りが入っていますが、上昇調整波を止めるには至らず、上昇調整波はさらに深いところまで上昇していますね。
FIBO50%には満たない浅いところから再度、戻り売りが入ってきます。
この戻り売りが入ってきたところは、FIBO50%にも満ていない水準ですね。
もう少し調整が進めば、直前のダブルトップのネックラインがレジサポ転換したチャートポイントがあり、FIBO61.8%程と重なりますので、戻り売りが本格的に入ってきそうなポイントがあります。
ですが、本命の戻り売りポイントの手前から戻り売りが入ってきた感じです。
これは、下降推進波が強いこともあり、売り注文の人気が高まっていることの現れですね。
その後、戻り売りからの下降波に対しても、サポート・サポートゾーンから買いが入ってきます。
この買いは上昇調整波の継続派が主力の買い注文ですね。
また、この買い注文からの上昇波に対しても下位レベルで出来上がったレジスタンスゾーンから売り注文が入ります。
これは、戻り売り派つまり緑色レベルの下降トレンド継続派ですね。
この戻り売り派と上昇調整波継続派の攻防になっているわけですね。
そして、この攻防をしている間にチャートは横に進んでいます。
下降推進波が「21本」だったのに対して、上の画像の時点での上昇調整波は「129本」かかっています。
縦の調整である価格の調整波FIBO50%に満ておらず、下降推進波の再開には決定打が欠けていましたが、攻防の展開で時間が進み「横の調整」も含めて相場参加者の多くが調整完了と判断した為、攻防を売り勢力側勝利して下降推進波が再開する流れでした。
もしも、この攻防がもっとチャートでいう左の位置で行われていたら、買い勢力側が勝利して、再調整の展開でもう少し深い戻りの展開になっていたかもしれません。
今回のように、最初の戻り売りが入り始めた水準は浅いところかもしれませんが、その後攻防になり横の展開を進めている間に、横の調整が完了して、推進波再開という展開はよくあります。
まとめ
今回は、縦の調整が若干足りずに横の展開になってしまったが、その後「横の調整」が完了して推進波が再開する場面の紹介でした。
「横の調整が完了した」という言葉で他の相場参加者が考えているわけではないと思いますが、上の画像のようなチャートを見て、「そろそろ下落が再開しそうだな」と考える人が多くなってくることで、売り注文を考える人が増えて、下降推進波を生む原動力が生まれる状態が「調整が完了した」状態です。
「調整が完了していない」状態というのは、上の画像の例でいえば「まだ上昇調整波が上昇していきそうだな、、、あのレジスタンスまで引き付けたら売り注文を考えようかな」と考える人が多い状態ですね。
今回のケースでは、最初は「まだ上昇調整波が上昇していきそうだな」と考えていた相場参加者も「横の展開」になって、攻防が続き、上昇調整波が横延びになったチャートを見て、「そろそろ下落が再開しそうだな」と売り注文を考えるようになったことで売り注文が増えることが調整が完了する要因の1つですね。
もちろん、逆に上昇調整波の中で買いポジションを持っている人達も「横の展開」が進むにつれて、「そろそろ下落が再開しそうで危ないかも」と考えて、買いポジションを手仕舞うのも決済の「売り注文」ですから、下降推進波再開の原動力となっています。