「フラクタル構造」とは
「フラクタル構造」とは、幾何学の概念の一つで、図形の部分と全体が自己相似(再帰)になっているものなどを言います。
簡単に説明すると「模様を構成している模様が同じ形をしている」。
分かりやすくなかったですかね?(笑)
画像でフラクタル構造の例を見てみると、こんな感じです。
これが「フラクタル構造」の図形です。
パッと見は大きな三角形ですが、よく見るともう少し小さな三角形で構成されていますよね。
その三角形をさらに細かく見ると、さらに小さな三角形で構成されています。
それらの三角形が大きさは違えど同じ形をしているのがポイントです。
図形をよく見てみると、実は同じ形の図形で構成されていた、そんな構造を「フラクタル構造」と呼びます。
なぜ、このフラクタル構造を解説しているかと言うと、FXトレードにおいて、チャートを分析する時に超重要なポイントなんです。
あまり「超」とか言うタイプではないのですが、「超重要」と言わなくてはいけないくらい、大事な要素が「フラクタル構造」です。
チャート概略図で見るフラクタル構造
では、FXチャート概略図でも見てみましょう。
このように、一つの波に見えるものも、詳細に見てみると、小さいサイズの波が組み合わさって出来ている。これがフラクタル構造です。
もう一つFXチャート概略図。
こちらの方が、分かりやすいですかね?
小波の組み合わせで、中波が出来上がって、中波の組み合わせで、大波が出来上がっています。
もちろん、実際のチャートではこのように綺麗なフラクタル構造になるわけではありませんが、「小さい波の組み合わせで大きな波が出来上がっている」という構図は変わりません。
実際のチャートで見るフラクタル構造
では、実際のFXチャートでも見てみましょう。
1時間足のチャートの中の上昇トレンドの部分。上昇トレンドの中の青い四角形の部分を下位の時間足に落として、詳細に見てみます。
青い枠の部分が、1時間足のチャートの青い四角形の部分です。5分足のチャートで見ると、下降トレンドになってますね。つまり、上昇トレンドを詳細に見てみると、小さな下降トレンドが含まれているということです。フラクタル構造ですね。
さらに、5分足の下降トレンドの中の赤い四角形の部分を、さらに下位に落として見てみます。
赤いい枠の部分が、5分足のチャートの赤い四角形の部分です。5分足では下降トレンドの部分でしたが、1分足では上昇トレンドになってますね。
このように、FXチャートは「大きい波は複数の小さい波で構成されている」というフラクタル構造が、大きな時間足から小さな時間足までティックレベルになるまで続いてるんです。
まとめ
FXチャートは、「大きい波は複数の小さい波で構成されている」というフラクタル構造になっています。
ちなみに、上にあった画像の左上の時間足の表示が無ければ、それぞれ何の時間足のチャートかは、なかなか分かりませんよね?
なぜ、FXチャートはフラクタル構造になっているのか?
なぜ、FXチャート分析においてフラクタル構造を理解することが重要なのか?
は、別の記事に書くとして、まずは「フラクタル構造」という概念が当サイトの記事には頻出しますので、理解しておく必要があります。