FXチャート解説 『USDJPY』2018/06/20頃
2018年6月20日頃の『USDJPY』のFXチャートについての解説です。
M15レベルの上昇トレンドがレジスタンスに到達して、下降調整波が発生した後、押し目買いが入って、再度上昇していっている場面ですね。
下降調整波がサポートゾーン付近まで下落してきていますが、最後強い下降波が発生しています。
ですが、この強い下降波に対して、サポートゾーン上限ギリギリから強い押し目買いが入ってきて、上昇反発していきます。
下降調整波の重要なレジスタンスの直前で少し上ヒゲを作るものの、そのままレジスタンスを上抜けていく強い展開でした。
このエリアの売り勢力からすると、大きな陰線が発生したにも関わらず、その陰線をすぐに食われてしまう、いわゆる「ダマシ」のような形で大きなダメージを受けています。
なので、このエリアではかなり強い「買い」の材料が発生して、上位のM15の上昇トレンドが次のレジスタンスまで伸びていく展開がより期待出来る流れです。
買い圧力が加わったサポートゾーンの上限付近はギリギリ到達していませんが、この付近から早仕掛けで買いエントリー出来るているトレーダーは良いのですが、そのタイミングでは入るのは難しく、様子を見ていたら下降調整波の重要なレジスタンスを上抜けた場面を迎えたというトレーダーは多いと思います。
ここで、上記の通り、上昇していく展開が期待できるものの、「大きな陰線→抜き返す」という展開だった為に、このレジスタンス上抜けのタイミングで買いエントリーをすると損確候補の一つである押し目安値候補との幅が結構広がってしまっていますね。
買い圧力が加わり出来た「押し安値候補」のすぐ下を損確の初期設定とするならば、下降調整波の重要なレジスタンスを上抜けたタイミングで買いエントリーをすると、少し損確幅が広いと感じるトレーダーもいると思います。
損益率は、どこで決済するかにもよってきますので、到達目標をどこに設定するかでも損確幅がトレードプランを立てられる範疇かどうかはトレーダーによるところだとは思います。
では、ここで一旦飛び乗るのを我慢して、次の押してくる展開を期待してみるとどうでしょうか?
M1レベルでダブルボトムのネックラインのところでレジサポ転換して機能して、買い圧力が加わりました。
この下ヒゲが確定したところや、その後陽線が確定したところなど、上昇反発を確認して買いエントリーをすると、先程飛び乗った買いエントリーよりも、条件の良い買いポジションを建てることが出来ました。
先程飛び乗った買いエントリーのポジションは、含み損で耐えている場面ですね。
同じ損確の初期設定で同じ損失許容額でエントリーするならば、後者の買いエントリーの方が大きなロット数を持てていますので、この後上昇していく展開でも含み益が大きくなります。
これが飛び乗らずに、一度画面して押しを待ってからエントリーした場合のメリットですね。
もちろん、メリットだけではないです。
ちょうど、すぐ後の場面に参考になる展開がありました。
一度押しを待ってから押し目買いで入った上昇波は押しを作ったレジスタンスを上抜けていきました。
この場面で再度同じような考えを持って押しを待っていると、たしかに押しは入ったのですが、だいぶ浅いところから押し目買いが入って伸びていってしまいました。
押し目買いの候補となりそうなサポートで構えて待っていたら、エントリー出来ずにその後のぐいぐい伸びていく展開を指をくわえて見ているしかなく、悔しい展開ですね。
これがデメリットですね。
この展開はもちろん、上で紹介した場面でも起きる可能性はありました。
浅押しどころか、レジスタンスを上抜けたという「買い材料」をきっかけにそのまま押しが入らずにぐいぐい伸びていってしまう展開もあり得ます。
より良い条件を期待して待ち過ぎてしまうと、結局エントリーが出来ない可能性があるというのがデメリットですね。
まとめ
今回紹介した、本命の上位のトレンド方向に「ダマシ」の展開でブレイクが発生した場面のように、その後に「伸びていく展開」が強く期待出来る場面が訪れる時があります。
自分が予測した展開をチャート上の強い材料が裏付けてくれた場面なので、是が非でもポジションを持って利益を上げたいところですが、チャートの形がトレーダーにとって都合の良い形になってくれているかはまた別の話だったりします。
トレードプランを立てられる程十分な形になっているかどうかは、どこに損確を置いて、どこを到達目標とするかによってきますので、トレーダー次第だと言えます。
ですが、損確幅が広すぎるなと感じる時は無理にエントリーせずに、「押し・戻り」を待って、より条件の良い形に整うのを待つという選択肢があります。
もちろん、結果的にエントリー機会を逃す可能性もありますので、バランス感覚は必要ですが、無理にエントリーして結果的に含み損で耐える展開が多いという方は、より条件が良い形になるまで待ってみるという選択肢を試してみるのはおすすめです。