2022/1/24-28『EURUSD』チャート解説
2022年1/24-28の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、1/24-28の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
長く続いた大きな攻防を上に抜けた後の展開の続き。
上に抜けた上昇波に対しての押し目買い勢力と、早くも上昇調整十分と判断した日足レベルの戻り売り勢力の攻防の構図になっていました。
攻防の下限になるかと予想されていたH4レベルの重要なサポートから買われてくるのかに注目していましたが、あまり強い買い勢力は入ってこずに、H1レベルの下降トレンドを崩せない展開。
上の画像の水色枠は押し目買いの反発が入るも、緑色レベルの下降トレンドの戻り売り勢力が抑え込んで、じわじわ下落していく展開。
攻防の下限である重要なサポートを背に買い勢力側が押し込まれながらもぎりぎり耐えている展開の最中、FOMCを迎えました。
このFOMCの結果発表の内容を受けて、大きく売りが入りそのままサポートを抜けて決着が付いた流れでした。
重要なサポートも下抜けましたし、これで週足のサポートの買い圧力を抜けたとすれば、一度戻しの展開があっても次の週足サポートまで下落していくのが素直な展開ですね。
一度戻しの展開になった時は、どの水準から戻り売りが入ってくるのかという目線になりそうです。
実戦例
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
この実戦例は強いてあげるならという感じ。
サポートゾーンの上限に到達後に買いの反発が入ったが、その安値をしっかり下抜けることが出来た下降波に対しての戻り売りを狙うトレードプラン。
環境認識で「売り優勢」で見ているトレーダーの視点ですね。
下位レベルで見てみます。
サポートからの買い圧力を受け止めて、サポートをしっかり下抜けたのを確認した後に、レジスタンスゾーンに戻しを引き付けます。
このレジスタンスゾーンはサポートを下抜ける際の起点になった下位レベルの下降波を生んだレジスタンスゾーンですね。
ここから戻り売り勢力が入ってきて、Wトップのネックラインを下抜けたところで売りエントリー。
損確候補は、戻り高値候補の上や親波の高値の上あたりですね。
利確も見てみます。
基本的に、ここで戻り売りを狙うトレーダーは環境認識で日足レベルでの本格的な戻り売りが再開しているイメージでFOMCの結果をきっかけにサポートゾーン(H4)を下抜けていくビジョンを持っていると思います。
ですが、FOMCの結果はやはり事前には分かりませんので、FOMC前までに下落する分だけ取ろうという考えであれば、ほとんど利益は出ていなくてもFOMC前にポジションを決済しておくのが手堅い考え。
もしホールドして下抜けていく波を捉えていれば、ある程度伸びてレジスタンスを上抜けてきたタイミングで利確。
もしくは、強気でまだホールドという案もありますね。
まとめ
『EURUSD』はFOMCの結果をきっかけに重要なサポートを下抜けて大きく伸びる展開でした。
ベースには、日足レベルでの上昇調整が十分で本格的に戻り売り勢力が入って来ているという背景もあったと思います。
今後は、次の週足のサポートまで下落していくのが素直な展開ですので、一度戻しが入ってもどこから戻り売りが入ってくるかという目線になりそうですね。
実戦例は戻り売りのトレードプランですが、強いてあげればという感じです。
個人的に、サポートゾーン(H4)は抜けるにしても、一度上昇反発を作るのかなとイメージしていたので、サポートに到達以降は下位レベルで下降トレンドを崩してからの「買い」か、サポートゾーンの下抜けを確認してからの「売り」のどちらかなという構え。
なので、上記の実戦例は環境認識で強気の「売り」目線を持っていた人に限ると思います。
たしかに、H1レベルでも戻り売りが続きぐいぐい押し込んでいく強い売り勢力の存在を感じられましたので、その下降トレンドに対して売りの戦略を考えるのはアリだとは思います。
ですが、FOMCを控えているという要素もありトレードを見送るという判断の方が無難かなと。
結果的には強気で売り戦略を持っていた人達が功を奏したわけですが、サポートゾーンの中にあったことと、FOMCの結果次第では一度上昇反発が生まれていた可能性もあったので、はっきりしてからトレードプランを立てればよいと思います。
この辺りの考え方は正直、トレーダーによると思います。
伸びるイメージが沸いていればある程度のリスクは承知でポジションを建てていく考え方もあれば、リスクを出来る限り抑えられる場面を待ってからトレードしていく考え方。
「攻撃的」「守備的」という表現になるのでしょうか、どちらにしろ期待値の高いトレードが出来ていればOKです。