2020/11/23-27『EURUSD』チャート解説
2020年11/23-27の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、11/23-27の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
前の週でH4レベルの急所のレジスタンスゾーンの上限で押しが入り、押し安値から再度上抜けていけるかどうかが注目の週でしたね。
週の最初でレジスタンスゾーンから強い売りが入ったものの、サポートゾーンで買い支えてからは、素直な展開でやっとレジスタンスゾーンを上抜けていく展開でした。
何度も抑えられてきたH4レベルのレジスタンスゾーンなので、最後まで抵抗は強かったですね。
ネックラインを割るような大きな下落が発生しましたが、サポートゾーンで買い支えてから、戻り売りを超える買い注文の量が入っていることから、やはり上昇力が強いことが分かりますね。
下位レベルでも見ておきます。
買い支えがあった後、下降波も勢いがあったのである程度戻り売りが入ってくるかなと思いきや、少し揉む程度でそのまま上昇波が上昇していく展開でした。
急所のレジスタンスゾーンでは利確も出て、さすがに下降波が発生しますが、やはり注目度の高いサポートゾーンで下ヒゲを作ってからは、買いが入ってきました。
その後は、ぐいぐいとレジスタンスを破り、サポートゾーンではサポートされという展開でやっとH4レベルのレジスタンスゾーンを上抜ける展開でした。
大きな時間軸における重要なチャートポイントを上抜いたので、素直にいえば次の日足・週足レベルのチャートポイントに向けて伸びていく展開になりそうですね。
実戦紹介
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
強い下降波が発生して、ダウ安値を下抜けた場面。
H1、M30レベルでは下ヒゲで確定しているので、ダウ安値を下抜けたと判断するかどうかはトレーダーによって分かれるところですね。
ですが、下降波の勢いが強いこともあって、この波レベルでは下降トレンドに転換んしていると判断している相場参加者もそれなりに多そうです。
結果、大局としてはこの判断は間違っていたわけですが、今回はこの場面でも戻り売りのトレードプランについて見てみます。
下位レベルです。
M15レベルで見ると、ダウ安値を終値で抜けていますので、強い下降波を「下降推進波」と見立てることは出来そうですね。
なので、急所のレジスタンスゾーンまで引き付けてから、売りエントリーですね。
さらに下位レベルで反発を確認してから売りエントリーもありですね。
反発を確認したのであれば、タイトに戻り高値候補に損確を入れるのもありですし、レジスタンスゾーンの上に置くのもありですね。
さて、利確です。
サポートゾーン到達で積極的に利確するのが手堅いですね。
さらに下位レベルでダブルボトムを形成してしまい、ネックラインを上抜けてきていますので、このネックライン割れで利確したり、遅くともこのネックラインがレジサポ転換して買い支えられてしまったのを確認したあたりでは利確したい環境だったと言えます。
今回の場面は、今まで解説していた通り、H4レベルのレジスタンスゾーンに到達しているものの、展開的にやっと上抜けそうという場面で、押しがしっかり入ってサポートゾーンで買い支えられた後は、売りに関してはあまり強気でホールド出来る環境ではなかったのかなと思います。
まとめ
『EURUSD』はついにH4レベルの急所のレジスタンスゾーンを上抜ける展開でした。
ファンダメンタルズに大きな変化が無ければ、素直にいけば日足・週足レベルの次のチャートポイントに向かって上昇していく展開になりそうですね。
実戦例に関しては、「大局観は見誤っていた」場面でのトレード例です。
ポイントは大局観は見誤っていたけれど、取引時間軸レベルにおいては、最低限の同士が居たということですね。
M15レベルではダウ理論ベースで「下降トレンド」になっていたことや、強い下降波を親波にした戻り売りだったことなどから、最低限の下降波には乗れたわけです。
なので、手堅く利確出来ていれば、大局観は見誤っていても、なんとか利益を出すことも出来ていたということです。
それは、言い換えれば最低限の期待値をトレードに乗せることが出来たというわけですね。
もちろん、理想は常に圧倒的大多数側に身をおいてポジションを持つことですが、時間軸ごとのトレンドが入れ違いになっていたりすると、なかなかそんな美味しい場面ばかりというわけにはいきません。
なので、なんとか利益を出せるくらいの波が発生する程、同じようなビジョンを持った相場参加者がいそうなのかどうか?を見極めることも必要だったりします。
もちろん、これはトレード回数を安定させる為のコツとも言えますので、トレード成績が安定しないうちは、無理に取り組まなくてもよいことでもあります。
今回のように「際どいな」という感覚があるのであればスルーして、「自信を持って多数側」と思える場面だけトレードすることが、もちろんトレード成績を安定させる為には近道です。