2021/1/11-15『EURUSD』チャート解説
2021年1/11-15の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、1/11-15の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
前の週でH4レベルのサポートゾーンで買い支えられるのかどうかが注目点でしたが、少し買い勢力が入ってきたものの、しっかり上げられずに、その後の戻り売り勢力が強くサポートゾーンを下抜ける展開でした。
H4レベルのサポートゾーンからの押し目買いによる上昇波なのに、H1レベルの戻り売り勢力に抑え込まれてサポートゾーンを下抜ける展開でした。
これらの情報から「売り」が強いことが分かりますね。
今後は、この下降トレンドがどこまで伸びていくのかというのが注目点ですが、直前までしっかりとした上昇トレンドで上げてきていましたので、買い注文が集まりそうなサポートがいくつかありますね。
もしも、大きな買いが入らずに下げてきたとしても、日足の上昇波に対してFIBO61.8%と日足レベルのサポートが重なったところは強いチャートポイントになっていると思いますので、ここでは少なからず上昇反発が入るイメージです。
そこまでも、強い買いが入らなければ、その上昇波に対して戻り売りがある程度は入ってくる展開になりそうですね。
実戦例
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
サポートゾーン(H4)レベルに到達した後、上昇反発していくところを捉えるようなトレードプランです。
押し目買いというには少し違和感があるかもしれませんが、広義の意味では押し目買いですね。
さて、下位レベルで見てみます。
まず、トレードプランを考える背景としては、サポートレベル(H4)に到達して、このサポートがある程度反発として機能するだろうという予測があります。
どの時点で買いポジションを仕込むかはスタイルの違いによるところはあります。
下降トレンドの重要なレジスタンスを上抜けた上昇波が出現した後に再度潜ってきた辺りで色々なタイミングの取り方はあると思います。
さらに下位レベルでダブルボトムのネックライン抜けで買いエントリーや、その後のダブルボトムの絵が見えてきたところで右ボトムの中のさらに下位レベルのダブルボトムのネックライン抜けで買いエントリー。
早い人だと、サポートゾーン(M15)で下ヒゲ確認なんかで入っちゃいそうですね。
下降トレンドのキーとなるレジスタンスを上抜けた後、一度ダブルトップのネックライン割れが発生して「ダマシ」のような展開になっているので、その後にダブルボトムのネックラインを上抜けて「ダマシのダマシ」が確定するタイミングまでじっくり待ってから買いエントリーという案もありそうですね。
損確に関しては、このエリアはある程度攻防になりそうなので、余裕を持ってサポートゾーンの下に設定しておいた方が良さそうな気もしますが、もちろんエントリーしたタイミングで目ぼしいサポートに対してタイトに設定する損益率型もありだと思います。
その場合、攻防の中で一度揺さぶりにあって振り落とされているかもしれませんね。
さて、利確も見てみます。
手前の下降トレンドのダウ高値がありますので、そこで手堅く利確という案。
また、その上までホールドしていても、本命のレジスタンスから戻り売りが入ってきて、ダブルトップのネックライン割れが起きてますので、ここで利確というのも案。
もちろん、サポートゾーン(H4)からの上昇反発がもっと大きく入るという期待をもってホールドするのもアリだったと思いますが、今回は残念な結果という感じですね。
まとめ
EURUSDは週足レベルのレジスタンスの影響もあってか、やはり上昇力が落ちて、H4レベルのサポートゾーンを下抜ける展開でした。
今後は、しばらくは下目線でよいかと思いますが、ストレートに下降したとしても日足の上昇波のFIBO61.8%とサポートが重なったところまでというイメージ。
そこまでに押し目買いが入ってくる可能性のあるサポートもありますし、若干読みづらいエリアだと言えます。
さて、実戦例はオーソドックスな押し目買いとは一味違う感じのトレードプランでした。
見方によっては逆張り気味の少ない材料で上位のチャートポイントの反発を捉えるようなトレードです。
なので、こういったトレードが向いている向いていないという要素はあると思います。
ですが、その時間軸レベルにおける自分なりの方向感に対して、チャートポイントに引き付けてからポジションを建てていくという基本は同じですね。
その時間軸レベルのエリアにおいて、自分が自信を持てる要素をトレードプランの核(コア)に出来ているかという点も大事ですね。
今回でいうと、「サポートゾーン(H4)からの反発」をトレードプランの核に据えたわけですね。
このチャートポイントから少なくとも最低限の上昇反発はあるだろうという予測に自信があるので、それを軸にトレードプランを建てたということです。
トレードプランの核にすえたポイントと、トレードプランがしっかり噛み合っているかは要チェックですね。