2021/1/18-22『EURUSD』チャート解説
2021年1/18-22の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、1/18-22の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
前の週でH4レベルのサポートゾーンを下に抜けてきて、日足レベルでの調整局面に入っていたEURUSDですが、どこのサポートから押し目買い勢力が入ってくるかが注目点でした。
遅くともFIBO61.8%では入ってくるというイメージでしたが、早くもFIBO38.2%から押し目買い勢力がしっかり入ってきました。
正直、だいぶ浅いところから本格的な押し目買い勢力が入ってきたなという印象ですが、それだけEURUSDが現在の上昇力が強いことの証跡でもあります。
ただ、浅いところからの押し目買いだなという印象は他の相場参加者も感じたところらしく、下位レベルでは一旦強い売りも入ったんですね。
この戻り売りは「まだ下降調整波が継続するぞ、38.2%よりも深く調整するぞ」という考えが背景にある売り勢力がメイン。
この戻り売りによって発生した下降波をサポートから押し目買い勢力が買ってあげていきます。
これは、「もうFIBO38.2%で調整は十分だぞ、ここから上昇推進波再開だぞ」という考えが背景にある買い勢力がメイン。
攻防になったレジスタンスゾーンに再度突入にして、上限でもみ合ったところでこの週は終了でした。
今後は、このもみ合いになっているレジスタンスゾーンを上抜けてもH4レベルでの戻り売り勢力を倒していかないと本格的に上昇できないので、現在の押し安値候補を抜かれずに上げていけるのかどうかが注目点ですね。
実戦例
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
日足レベルの上昇トレンドのFIBO38.2%とサポートが重なるラインに下降調整波が到達して、押し目買い勢力が入ってきた場面ですね。
下位レベルで持ち合ったのちに上抜けてきて、上昇調整に入った場面ですが、下降調整波のFIBO38.2%にも満たないラインで横に長いレンジになっています。
この時点で、このFIBO38.2%付近からの戻り売りが失敗すればFIBO50%程のレジスタンスくらいまでは上昇調整波でも上げていくのでは?という予測がベースにあります。
なので、上昇調整波の中を押し目買いで狙っていくというトレードプランなのですが、今回のキーは「ダマシ」です。
下位レベルで見てみます。
M5レベルで見ると分かりやすいですが、横に長いレンジを組んだ後に下にブレイクして下降波が発生しています。
さすがに、この下降波に対してバチンと押し目買いを狙っていくのは難しいです。
ですが、この下降波が伸びずにすぐにレンジの中に戻ってしまい、また大きな陽線で確定してしまいました。
これはレンジからブレイクしたと思って飛び乗った人達のポジションが含み損になって捕まってる、いわゆる「ダマシ」の状況ですね。
なので、この捕まっている人達の損確は「買い注文」になりますので、ダマシの後逆に伸びていく時に損確注文を巻き込んでいけば伸びやすくなります。
上の画像の場面だと、レンジの中に戻ってきて大きな陽線確定のタイミングなんかで買いエントリーが1案ですね。
もちろん、「ダマシのダマシ」もあり得るので、損確は押し安値候補の下あたりに設定しておき、もしも上に抜けた後にまたレンジの中に戻ってきてしまったら、状況を見て決済なんて風に対応します。
「ダマシ」の展開を利用する時には、やはりそのエリアにおける「本命」の方向を予測しておくことが重要です。
さて、利確も見てみます。
戻り売りが入ってきそうなレジスタンス到達で手堅く利確というのが1案ですね。
結果的に思ったよりも戻り売りが入って来なかったので、強気でホールドしていた方が利益を大きくできたようですが、相手にするのが推進波方向の戻り売りなので、長い目で見れば悪くはない判断です。
もしもホールドした場合は、重要なサポート抜けなんかが利確の候補になりそうです。
その後も上昇していますが、急所のレジスタンスからは強い下降波が発生しましたので、遅くとも急所のレジスタンス到達では利確しておいた方が良さそうですね。
まとめ
EURUSDは早くも日足の上昇トレンドの押し目買い勢力が入ってきたという週でした。
FIBO38.2%程の浅いところからの押し目買いが本格的な上昇勢力になるのかどうかが今後の注目点です。
その為には目下持ち合っているレジスタンスゾーンを上抜けて、またH4レベルの下降波の戻り売り勢力を倒さなくてはいけませんので、現在の押し安値候補を抜かれずに上昇していけるかどうかが注目です。
実戦例は「ダマシ」を使ったトレードですね。
紹介した場面は押し目買いと言える場面ですが、押し安値候補の付近で買うのはなかなか難しいと思います。
展開次第では静観して様子見になる場面でしたが、レンジの中にすぐに戻って「ダマシ」の展開になったので、買いエントリーという案が出てきたという感じですね。
今回は、レンジの中に戻ってきた大きな陽線をつけたところで買いエントリーという案でしたが、レンジの上限のブレイクを待ってから買いエントリーでもアリだと思います。
ダマシを利用する時は、含み損になって捕まっている人達がどういう絵になったら損確してポジションを手放すのかをイメージすると良いと思います。
今回はレンジの中に戻ってくるだけでなく、大きな陽線で確定してしまったので、この陽線確定で諦めて売りポジションを手放す人が出てくるのでは?という考えです。
M1に潜ってもっと早いタイミングを見つけてもよいですが、あまり早いタイミングを狙いすぎるとそもそも「ダマシ」にならなかったというケースもあり得ますので注意ですね。