2020/8/03-07『EURUSD』チャート解説
2020年8/03-07の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、8/03-07の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
前の週で週足レベルのレジスタンスゾーンに到達して頭を抑えられた後、H1レベルの上昇トレンドの急所のレンジスタンスゾーンを下抜けるのかどうかが注目になるという話でしたよね。
このサポートゾーンでの展開がどうなったかを見てみましょう。
実際には、サポートゾーンに到達後に、このような動きになりました。
やはり、H1レベルの上昇トレンドの急所のサポートゾーンなので、簡単には下抜けることが出来ませんでした。
押し目買い勢力によって買われて、上昇反発します。
その後、上位レジスタンスからの下降波を親波とした戻り売り勢力が入ってきて、再度下降してサポートゾーンに突入しますが、やはり押し目買い勢力が入ってきて、大きく上昇していきます。
再度、高値に到達しますが、こちらもやはり上位(週足レベル)のレジスタンスがある為、ダブルトップを形成して、ネックラインを下抜けてしまいます。
レジサポ転換して上昇したところが、上昇トレンドの急所のネックラインとなっていますが、ここを下抜けて緑波レベルでは下降トレンドに転換します。
もう1つ上位の上昇波を親波とした押し目買いが支えますが、上位(週足レベル)のレジスタンスの力もあり、やはり下降していきます。
この辺りの展開はFXチャートではよく目にする展開です。
ダブルトップのネックラインを下抜けたにもかかわらず、一度ダブルトップのゾーンに戻ってきてしまいますが、戻り売りが入ってやはり下降波が本格化していくという展開。
これは、上位のレジスタンスの力の後押しが、上昇波の継続力よりも上回ったということですね。
この辺は上位のチャートの形や、それまでの展開によるところも多いのですが、ダブル系などのネックライン抜け後一度ゾーンに戻ってきてから、本格化という展開はよく見かけるので、覚えておくと予測の役に立ちます。
実は、手前の所も同じような展開でしたね。
ここは、ダブル系ではありませんでした、下位レベルの下降トレンドの急所の高値を上抜けてトレンド転換した後に、下降波の戻り売り勢力が入って、一度戻ってきますが、再度押し目買い勢力が入って上昇波が本格化していく展開。
これは、下降トレンドの急所を抜いていく上昇波が第1波(先発隊)だとしたら、下降波の残存勢力による下降波が第2波で一度調整が入るものの、第1波を確認してから入ってくる第3波(本隊)による上昇波が本格化して伸びていくという流れなんですね。
トレードでもこの第3波(本隊)を狙っていくと、トレンドフォローは成功がしやすいですね。
さて、前の週からの注目点であったH1レベルの上昇トレンドの急所のサポートゾーンはやはり簡単には抜けずに大きく反発上昇する展開がこの週の流れでした。
ですが、上位(週足レベル)のレジスタンスもあり、高値から大きく下降波が再度発生していますので、次の週も同じくこの下降波がH1レベルの上昇トレンドの急所のサポートゾーンを下抜けていくのかの攻防が注目点になりそうです。
実戦紹介
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
上記でも解説しました展開の場面ですね。
H1レベルの上昇トレンドの急所のサポートゾーンに到達した後の上昇反発が本格化していく中を下位レベルで拾っていくトレードプランですね。
いつもよりも下位レベルでのトレードプランですね。
下位レべルで見てみます。
上位レベルの高値を上抜けた上昇波に対して、一度調整が入ったところをサポートゾーンに引きつけて「押し目買い」を狙っていきます。
さらに下位レベルでエントリータイミングなどを見てみます。
買いエントリーのタイミングは色々あると思いますが、下降調整波の急所である高値を上抜けたタイミングで買いポジションを建てるのが王道のタイミングですかね。
損確候補も押し安値候補に入れるのが、この場合は1案ですね。
上の画像には載っていませんが、サポートゾーンの外に置くのも1案です。
利確候補に関しては、ある程度伸びたところで小さいダブルトップのネックラインを抜けたタイミングなどが、手堅くいくなら利確候補になりそうですね。
大きなダブルトップのネックラインを下抜けるタイミングも利確候補ですが、、、
ここまで引っ張ったのであれば、すぐ下にサポートゾーンが構えていますので、ホールドしてみるのも1案なので迷うところではありますね。
一度手堅く利確しておいて、再度チャンスがあれば入り直すという考え方でももちろんアリですね。
この辺の判断はトレーダーの個性にもよるところなので、自分のスタイルに合った方法を取ることをおすすめします。
まとめ
『EURUSD』は前の週で注目点だった、H1レベルの上昇トレンドの急所のサポートゾーンで大きく上昇反発する展開でした。
ですが、その後上位(週足レベル)のレジスタンスの力もあり、高値を上抜けずにもう一度しっかりと下降波が発生しています。
次の週では、再度この下降波がH1レベルの上昇トレンドの急所のサポートゾーンを下抜けるのかが注目点になりそうですね。
この週の解説に登場した「ダブル系→転換→再度ゾーンに戻る→本格化」という展開は、本当によく目にしますので覚えておくと環境認識でもトレードでも役に立ちます。
もちろん、注意事項としては「ダブル系→転換→再度ゾーンに戻る」という展開になったから、必ず次に「本格化」するという流れになるというわけではありません。
あくまでベースとして、上位の流れとして「本格化する」方向が推進波であることが前提条件なんですね。
それまでのトレンドの残存勢力が一度入ってくるということはよくありますので、反転後に波が本格化していく流れの1つとしてよくあるパターンということです。
また、このパターンをトレードプランとして利用すると、第3波を有利な位置からつかまえやすいので、第2波(調整波)の崩壊を捉えるのをイメージしてトレードすると、損益率を出しやすくなります。
実戦例は、いつもより小さい時間軸の小さい波が対象になっていますが、やはり時間軸や波レベルが変わっても考えることは同じだということがお分かりいただけたと思います。
上位の流れがベースであり、その流れを下位で拾っていく。
この考えがトレード成績を安定させる大きなコツなですね。