【FXチャート解説:AUDUSD】下位レベルのチャートポイントが出来上がり、そこを使って下げていく展開

アイキャッチ画像チャート解説

FXチャート解説 『AUDUSD』2020/1/23頃

2020年1月23日頃の『AUDUSD』のFXチャートについての解説です。

H1レベルで下降トレンド中に上昇調整に入ったけれど、レジスタンスに到達して、反発の下降が発生した状況ですね。

チャート解説1

ネックラインがレジサポ転換で効いて、緑色レベルの下降トレンドに対して戻り売りが入ってきたわけですね。

ネックラインの戻り売りを警戒して上昇調整波で買いポジションを持っていた人達の逃げの決済注文も売り注文なので、反発下降してきました。

さて、その後の展開を見てみます。

チャート解説2

上昇調整波を親波とした押し目買いが入って、再度上昇して高値抜けを目指しますが、高値抜け出来きませんでした。

結果的にダブルトップのネックライン割れのような形で下降推進波が発生するような展開でした。

このダブルトップを見てみると、右の山の頂上が左の山の頂上よりも少しだけ低いですよね?

この辺りの展開を下位で見てみます。

チャート解説3

M15レベルで見ると、レジスタンスに到達して発生した下降反発は、しっかりした下降波として確認することが出来ます。

M15レベルの波認識だと、ちょうどダウ高値を上抜けた?ヒゲで抑えられた?と判断が難しい場面ではありますが、下降波として認識できる以上、急所にレジスタンスゾーンが形成されています。

なので、上昇調整波の押し目買いが再度高値抜けを目指した際もレジスタンスゾーンから戻り売り注文が入ってきて、下げているのが分かりますね。

この波レベルにおいて、押し目買いをした人も環境認識をしていれば「本当に高値を上抜けていくのか?」という警戒心が生まれます。

そして、高値抜けまで狙わずに手堅く利確しようと考えた時には急所のレジスタンスゾーンは利確ポイントとなり得るわけで、その利確は売り注文なので、やはり下降波を形成する力となります。

さらに右側の展開では再度上位のレジスタンスまで届いてから下げているので、このポイントではこの時間軸レベルのレジスタンスゾーンからの売り注文と、上位のレジスタンスを意識した売り注文の併せ技だと考えられますね。

このように、一旦下位レベルで認識できる波が出来上がると、今度はその下位レベルの波を対象にした注文が入ってきて、展開が進むことがあります。

今回のように、ダブルトップの右トップの方が低い形なんかは、そういったメカニズムで出来上がっています。

まとめ

今回は、上位では何気なく「ちょっと右トップが低いダブルトップだな」なんて形も下位レベルに潜ってみれば、その理由が分かったりするという話でした。

当たり前ですが、認識できる波は下位レベルから出来上がっていきます。

なので、トレンド方向に対して、出来上がった下位レベルの波に対して押し目買い・戻り売りが入っていくことで、波が成長して上位でも認識できる波へ成長していくというリズムをFXチャート上では繰り返しているんですね。

そんなリズムを知るだけでも、チャートの見え方が変わったりするから不思議なものです。

FXチャートでは詳細に細かく確認する見方も、俯瞰で大きくとらえる見方も両方必要です。

その両方の視点をバランスよく持つことを忘れないようにしましょう。

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