どうやって値動きを予測するの?
さて、FX口座を開設して、FXの取引ツールの準備なども完了して、「さぁ取引だ!」となって初めて、「どうやって値動きを予測するの?」という課題にぶつかりますよね。
「たった今、価格が上がったから、買おう」
「なんとなく、そろそろ価格が下がりそうだから、売ろう」
これは「トレード」ではなくて「ギャンブル」です。
こんな感じで取引を続けていると、そう遠くないうちにFX資金が無くなってしまうでしょう。
FXにおいて「トレード」とは、論理的に分析して、「大数的に見て資金が増えていく」と期待される取引をすることです。
「なんとなく」ではなく、「論理」「根拠」「数字」に裏付けられている「期待値の高い」トレードをすることが、FXで継続的に利益を上げ続ける為には重要なんです。
FXにおいて通貨ペアの価格の動向を分析をする方法には、大きく分けてテクニカル分析(用語解説)とファンダメンタルズ分析(用語解説)があります。
ここでは詳細な説明は割愛しますが、ラプラスFXでは「テクニカル分析」を重視してトレードをすることを推奨しています。
通貨ペアの過去の価格の推移をグラフにして表した「チャート」を分析して、未来の価格の動きを予測すること全般を「テクニカル分析」と呼んでいます。
「過去の値動き」を分析することが、なぜ「期待値の高い」トレードをすることになるのか?
その点について解説する為に、「チャート分析」について詳しく見てみましょう。
「チャート分析」とは
さて、過去の値動きを分析すると言っても、例えばドル円の価格の推移を
「105.532→105.531→105.530→105.531→105.532→105.533→105.532」
という様な数字がただ羅列されたデータを見ても、人間ではパッと頭に入ってきづらいですよね。(というよりまったく入ってこない笑)
そこで、本来ただの数字の羅列に過ぎない過去の値動きを、人間が「視覚的」に把握しやすようにデータをグラフ化した「チャート」を使います。
「チャート」とは、「通貨ペアの価格の推移をグラフ化したもの」なんですね。
縦軸で「価格の動き」を捉え、横軸で「時間の動き」が把握出来るようになってます。
上の画像の赤い棒や青い棒は、期間ごとの価格の動きを表現しています。
日本では、「期間ごとの始値・終値・高値・安値」を表現した「ローソク足」を使ってグラフ化されたものがメジャーですね。
「始値(はじめね)」・・・期間内の最初の価格
「終値(おわりね)」・・・期間内の最後の価格
「高値(たかね)」・・・期間内の最も高い価格
「安値(やすね)」・・・期間内の最も安い価格
終値が始値より高い足を「陽線」、終値が始値より安い足を「陰線」と呼びます。
また、始値と終値の間の部分を「実体」、高値と実体の間を「上ヒゲ」、安値と実体の間を「下ヒゲ」と呼びます。
また、ローソク足を構成する期間も「1分」「5分」といった短いものから、「1週間」「1か月」といった長いものまであり、これを「時間軸」と呼びます。
このように、「チャート」を使うことで、過去の価格の値動きが視覚的にだいぶ分かりやすくなりますね。
ちなみに、使用しているFX業者が提供しているチャートが見やすくて使いやすければそれでも良いのですが、個人的には「MT5(Meta Trader5)」のチャートが使いやすくておすすめです。(※「カスタムインディケーター」で自分好みのチャート分析環境にカスタマイズ出来るのが個人的にとてGoodなんですが、ここでは割愛)
MT5でチャート分析をして、実際のトレードはFX業者のツールで行うっていうスタイルを取っているトレーダーは結構多いと思います。
MT5のチャートは簡単にデモ口座を開設出来て、誰でも無料で使用出来ます。
導入方法は、「MT5 インストール方法」とかで検索すればたくさん記事が出てきますので、そちらに任せます。
さて、今後はこの「チャート」を分析すること、つまり「チャート分析」について勉強していくことが、FXトレード技術の向上において重要になってきます。
が、それにはかなり様々な事柄を勉強・理解していく必要があります。
その点は「トレード手法」のコンテンツに譲ることとして、ここでは「チャート分析」の本質的な部分について説明します。
まず、「価格が上がる」とか「価格が下がる」という価格の動きは、その相場のすべての参加者の取引の結果によっておきます。
また視点を変えれば、相場参加者の心理が価格を動かしているとも見れます。
そして、相場参加者の数が十分に多い時、「過去」と同じような場面になれば、「今回」も相場参加者は同じような心理になるのでは?つまり、同じような「価格の動き」になるのでは?という考えがチャート分析の根幹にあります。
もちろん、こんな単純な話ではありませんが、チャート分析の本質は「過去と同じ判断を大衆はするのでは」という考えにあります。
ただし、まったく同じチャートの形、まったく同じ場面というのは、FXではあり得ません。
どのように過去と同じような場面だと判断するのか?
再現性のある場面なのか?
資金が増えていくと期待されるトレードなのか?
こういった事柄を判断しなくてはいけない所にFXをトレードする難しさがあります。
今回は「チャート分析」の本質的な部分についての話でしたが、もう少し具体的な部分に触れると価格の動向を「波」として例えた時に「波の流れ」と「波の流れの転換点」を分析していくことになります。
そして、これらの分析を基に「継続的に利益を上げ続けることが出来る」と期待されるトレードを確立していく必要があります。
これには、テクニカル分析について詳細に勉強・理解して、その知識を研磨して「技術」に昇華していく必要があるんですね。
まとめ
FXにおいて「トレード」とは、論理的に分析して、「大数的に見て資金が増えていく」と期待される取引をすること。
その為には「チャート分析」をする必要がある。
価格の動きは、その相場のすべての参加者の取引の結果によっておきます。
相場参加者の数が十分に多い時には、「大衆心理は同じような場面では、同じような心理を繰り返す」というのが、チャート分析の本質的な部分です。
もう少し具体的にチャート分析の話をすると、価格の動向を「波」とした時、「波の流れ」と「波の転換点」を分析することが、重要になってきます。
これは一般的には「トレンド」や「チャートポイント」と呼ばれるものです。
チャート分析の「目的」とは「トレンドとチャートポイントを分析すること」と言ってもよいでしょう。
そして、このチャート分析を基に期待値の高いトレードを確立していきます。
その為には「勉強→理解→実践→実戦」という過程を経ていくのですが、この「実践」の過程を疎かにしてしまい、迷子になってしまうトレーダーが多いんですね。
かくいう私もその1人でしたが笑。
「練習」「鍛錬」とも言い換えられるこの地道な「努力」なくして、「成功」は無いと思います。