「テクニカル分析」とは
広義の意味では、通貨ペアの過去の価格の推移をグラフにして表したチャートを分析して、未来の価格の動きを予測すること全般を「テクニカル分析」と言います。
狭義の意味では、「ローソク足」「水平線」「移動平均線」「ボリンジャーバンド」「RSI」「MACD」など、チャート分析をする時に使う分析方法それぞれを指して使うこともあります。
FXにおいて通貨ペアの価格や価格の推移というものは、相場参加者全体の行動の結果であり、過去と同じような価格の推移のパターンが発生した時は、その過去と同じような結果になりやすいという考えがテクニカル分析のベースになっています。
なので、テクニカル分析が有効になる為には、その相場の参加者の数が十分に多い必要があります。
相場の参加者が少なければ、あるマイノリティーな意見が価格の推移に影響を及ぼす可能性が大きくなり、相場参加者全体の心理を「普遍的」として想定することがしづらくなってしまいます。
なので、FXにおいてマイナーな通貨ペアの価格はテクニカル通りに動きづらく、「ユロドル(EURUSD)」「ドル円(USDJPY)」などのメジャーな通貨ペアの方が、相場参加者が多いので、テクニカル通りに動きやすいと考えられます。
また、FXチャート分析において、「水平線」「移動平均線」「トレンドライン」「一目均衡表」など、さまざまなテクニカル分析方法が存在しますが、これらは基本的には「注目される価格」を導き出すことにあります。
なので、導き出されたその価格が本当に相場参加者の多くから注目されていないと、テクニカル分析として有効であるとは言えません。
大勢のFXトレーダーが同じ価格を注目するからこそ、その価格帯に注文が集まり、チャートポイントとして機能します。
よって、インジケーターのようなテクニカル分析を含めて、相場参加者の大勢がそのテクニカル分析を使用・意識していることがテクニカル分析として機能する条件になってきます。
そして、相場参加者のなるべく多くの人に使われているテクニカル分析の方が分析方法として優秀であると考えられます。
ラプラスFXとして「ローソク足」をチャート分析の軸に置くことを推奨している理由の一つが、「ローソク足」が相場参加者の圧倒的多くの人に使われているからです。
まとめ
テクニカル分析とは、広義の意味では「チャート分析」全般を指し、狭義の意味では「水平線」「トレンドライン」「移動平均線」「RSI」など、テクニカル分析の方法それぞれを指します。
広義の意味において、相場参加者が多い通貨ペア程、マイノリティーな意見が吸収されるので、テクニカル分析が機能しやすいという性質があります。
また、テクニカル分析の基本は、「注目された価格」を導き出すことにあるので、そのテクニカル分析方法が相場参加者の多くの人に使われている必要があります。
自分が「注目されている価格」として分析した価格が、本当に注目されていなければ、有効な分析をしているとは言えないですよね。
なるべく多くの参加者に使われているテクニカル分析が、分析方法としてより優秀であると考えるので、多くのFXトレーダーに使用されている「ローソク足」をFXチャート分析の軸に置くことを推奨しています。