【FXチャート解説:EURUSD】上位時間軸による「カウンターパンチ」

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FXチャート解説 『EURUSD』2018/6/5頃

2018年6月5日頃の『EURUSD』のFXチャートについての解説です。

M15レベル(緑色レベル)の上降トレンドがレジスタンスに到達して、下降波が発生している場面ですね。

チャート解説1

緑色レベルの上昇トレンド支持派によって、緑色レベルの上昇トレンドの急所であるダウ安値を下抜けさせまいと買い支える動きが入っています。

2回目の買い支え時には、ある程度大きな上昇波が発生しています。

しかし、1回目の買い支え時は、下ヒゲで反発したとは言え、トレーダーによってはダウ安値を割ったと見ると人もいますよね。

チャート解説2

緑色レベルでは上昇トレンドが終了していると考える相場参加者達の戻り売り勢力が入ってきていますね。

そして、その戻り売り勢力によって発生した下降波が緑色レベルのダウ安値をしっかりと下抜けていって、はっきりと緑色レベルでは上昇トレンドが終了しています。

さて、早目に緑色レベルで下降トレンドに転換していると判断した相場参加者を含めて、ダウ安値をしっかりと下抜けてきたので、緑色レベルでここから「下目線」になる相場参加者がいると思います。

すると、緑色レベルで戻り売りを狙ったりすると思うのですが、、、

チャート解説3

先程のダウ安値がレジサポ転換したところから、緑色レベルの戻り売りが入ってきていますが、水色枠の攻防になった後、買い勢力側が勝利して、そのまま上昇して伸びていく展開でした。

水色枠の攻防の後、再調整の展開から再度戻り売りが入ってくるシナリオももちろん残っていましたが、緑色レベルの急所のレジスタンスゾーンでも下降反発はせずに、ダウ高値を上抜けて伸びていく流れ。

緑色レベルで「下目線」に切り替えていたトレーダーからすると「ダマシ」にあったかのような展開ですが、、、

チャート解説4

上位時間軸レベルでは、上昇トレンド中なんですね。

なので、上昇トレンドの中で押し目買い勢力が入ってきて、上昇推進波が伸びていいくのは、上位時間軸レベルでは素直な展開なわけですね。

この環境が見えずに、緑色レベルの視点だけで考えていると、予想外の「カウンターパンチ」をくらったかのようになりますよね。

このパンチを避けられるかどうかは別の問題になりますが、まずはこのパンチの可能性が頭にあるかどうかが大きな違いになります。

まとめ

一つの時間軸レベルの目線だけだと、判断しきれない、上位時間軸レベルの要素が予想外の「カウンターパンチ」となって襲ってくる例ですね。

今回は、上位時間軸のトレンドが順行する流れなので、上位時間軸を把握出来ていれば、むしろ素直な展開だったわけです。

ですが、それだけで解決出来る程、FXは簡単ではないんですよね。

なぜなら、たいていの場合、「さらに上位時間軸レベル」という存在があるからですね。

今回、緑色レベルの上昇トレンドを一度反転させたのは、「さらに上位時間軸」レベルのレジスタンスの存在だったんですが、この「さらに上位時間軸」レベルでは下降トレンド中だったんですね。

なので、このレジスタンスからの下降推進波の再開を考えた相場参加者が居たので、緑色レベルでは上昇トレンドが反転するだけの戻り売り勢力になった。

ですが、その1つ上位時間軸レベル(※「さらに上位時間軸」にとっては1つ下位)の上昇トレンドまでを崩すまでではなかった。

というのも、このレジスタンスは、「さらに上位時間軸」レベルにおいてFIBO50%の調整もまだ満たしていない水準にあるレジスタンスだったんですね。

つまり、一連の流れは「さらに上位時間軸」レベルにおける「再調整」の展開でもあったんですね。

と、一つ上位時間軸の目線を入れるだけで、分析が複雑になりますよね。

なので、FXのトレードはなるべく上位時間軸の存在が減る、大きな時間軸でトレードをするのが比較的に簡単だと言われるんですね。

ですが、どうしてもデイトレードをしたいトレーダーにとっては、マルチタイムフレーム分析は避けては通れない道なわけです。

そして、行き着くのが、上位時間軸が取引時間軸にとっても、優位に働く場面を見つけ出すことなんですね。

上位時間軸の存在を甘んじて受け入れるなら、なるべくその上位時間軸を味方に出来る状況でトレードをすることが、やっぱり重要です。

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