【週報ラプラス】2021/6/7-11『EURUSD』FXチャート解説

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2021/6/7-6/11『EURUSD』チャート解説

2021年6/7-6/11の週の『EURUSD』FXチャート解説です。

まずは、6/7-6/11の週のEURUSDの「H4」「H1」のFXチャートから見てみましょう。

前の週で日足のサポートゾーンに到達して、経済指標の結果も重なり、一旦上昇反発していた場面ですが、この週に入ってもその上昇力は残っており、続伸びする展開。

『EURUSD』のこれまでの上昇基調があり、日足のサポートゾーンがやはり力を持っていたという感じですね。

サポートゾーンを結果的に抜ける展開だとしても、それまでの上昇トレンドが強ければ強い程、トレンドはいきなりは転換せずに残存勢力の存在があるので、一旦は上昇反発が入ることが多かったりします。

今回も、そのサポートゾーン(日足)を背景に「まだまだ上昇」と買っていった勢力がそれなりにいたわけですね。

ですが、その上昇勢力が到達したH1レベルのダウ高値付近のレジスタンスゾーンは、D1レベルのレジスタンスとも重なるところなので、ここは堅くそのまま抜けるという展開にはなりませんでした。

むしろ、ダウ理論べースで上の画像の緑色レベルでは上昇勢力はあくまで「上昇調整波」であり、当然戻り売り勢力が存在します。

このレジスタンスから売り圧力がかかり、それまでの上昇調整波の急所であるダウ安値は意外とあっさり下抜ける展開でしたが、その後大きな上昇反発が入り粘りを見せます。

その後、再度戻り売りが本格的に入ってきて、大きく下げていく展開は素直な流れだっと言えますね。

さて、これまでの流れでサポートゾーン(D1)(※上の画像上段)を下抜けてもおかしくない流れにはなりましたが、その下のサポートゾーン(D1)もまた強いサポートゾーンなので、『EURUSD』の買い基調を考えると、また買い勢力が入ってきてもおかしくない展開です。

実戦例

では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。

まずは、下の画像を見てください。

サポートゾーン(日足)に到達後、大きく上昇反発した場面。

レジスタンスに到達後に押しが入るも売りがそこまで強くなく、さらに押し目買い勢力が入ってきて、下降調整波(押し)のダウ高値を上抜けたので、もう1段階次のレジスタンスまで伸びるのかなという予測が基になっています。

不安材料としては、H1レベルでは上昇調整波であることと、下降調整波のダウ高値を上抜けたがM15レベルでは上ヒゲになっていることです。

下位レベルで見てみます。

M5レベルで見ると、下降調整波(押し)のダウ高値を上抜ける前に青色枠の攻防があったことが分かりますね。

この攻防を買い勢力側が制したという材料を重視します。

ですが、やはりダウ高値を上抜けた、というよりも上ヒゲで抑えられたとも捉えられますので、押し目買いを狙うのですが、少し慎重に確認したいかなと。

サポートゾーンに押しを引き付けた後、反発を確認してもすぐに入らず、しっかり逆目線側の急所のレジスタンスまで伸びることを確認します。

そして、出来ればその後の下位レベルの攻防を買い勢力側が勝利するのを確認して買いエントリーというのが1案ですね。

もちろん、サポート付近の反発を捉えて買いエントリーというのもアリですが、こういった展開の時は若干振り落としにあう覚悟は必要ですね。

損確候補は攻防で出来上がった押し安値候補のすぐ下か、親波のダウ安値の下なんかが考えられますね。

利確も見てみます。

ある程度伸びたところから、再度高値抜けをしようとしたところで失敗に終わり、サポートを下抜けて「押し」の展開に入るところで、手堅く利確という案がありますね。

上に書いた通り、H1レベルでは今回の上昇トレンドは「上昇調整波」見立てなので、そこまで強気になれる場面ではないので、手堅く利確しておきたいですね。

結果としては、もう1伸びしたので、ホールドして堅いレジスタンスまで伸ばすという選択が正解だっと言えますので、もう1伸びするイメージが沸いていたのであれば、ホールドでも良かったと思います。

まとめ

『EURUSD』はサポートゾーン(日足)から大きな上昇反発があった場面でした。

ですが、ダウ理論ベースでH1レベルで判断されるダウ高値を巡る攻防になり、結局はダウ理論ベースでは素直に戻り売りが入って大きく下げていく展開でした。

この流れであれば、大きく買いが入ったサポートゾーンを下抜けても良い流れですが、すぐ下にまた注目度の高いサポートゾーンが控えています。

目線としては「下げ」ですが、EURUSDの買い基調を考えると、強い買いが入ってきた時には要注意ですね。

実戦例はサポートゾーン(日足)の上昇反発の続伸びを取るような押し目買いでした。

サポートゾーンから上昇反発したタイミングでは付いていくかは判断微妙でしたが、その後の押しが弱いことと、下位レベルの攻防を買い勢力側が制した材料を重視して、買いを選択したトレードでした。

ですが、上にも書いた通り、あくまで「上昇調整波」の中ですので、そこまで強気でトレードする場面でもなかったので、エントリーは「慎重」に、利確は「手堅く」という感じになったりします。

今回は買いエントリー後に順調に伸びてくれていますが、素直に伸びずに負の材料が出てくれば、早目に撤退するような注意深さも必要な場面だったと思います。

環境次第では、このように少し意識を変える必要がありますし、また意識を変えることでこのような場面でもトレードが出来るとも考えられます。