「順張り」「逆張り」とは
FXトレードにおいて、「順張り」「逆張り」という言葉がありますが、人によって定義や意味が異なっているので、曖昧な部分がありますよね?
まずは、大雑把な意味としては以下の通りです。
「順張り」・・・ 相場の価格の流れに沿ってポジションを建てること。
「逆張り」・・・ 相場の価格の流れに逆らってポジションを建てること。
「張る」とは、ポジションを建てること、エントリーすることですね。
「順張り」の「順」は「順行」の「順」であり、「逆張り」の「逆」は「逆行」の「逆」であるので、上記の大雑把な意味においては、どのトレーダーも認識に違いはないかと思います。
ただし、「価格の流れ」の認識・判断の仕方において、トレーダーごとの違いが発生してしまうんですね。
まずはこれを見てください。
どうでしょう?
このイメージの段階では、あまり認識の相違はないかと思います。
では、次の画像を見てください。
どうでしょうか?
この辺りから、トレーダーによって認識の違いが発生してくると思います。
1枚目の画像では、素直に「順張り」に見えていましたが、少し拡大しただけで、サポートでの反発を取りにいく「逆張り」トレードに見える人もいるのでは?
「逆張り」の方も、2枚目の画像であれば、トレンドに沿っているので「トレンドフォロー」のトレードだと思う人もいるのでは?
波の認識の仕方や、トレンドの判断の仕方が違えば、そもそもの「価格の流れ」の部分がトレーダーによって違ってくるので、「順張り」「逆張り」の呼び方が変わってしまうんですね。
ラプラスFXとしては
結局、人によって波の認識の仕方やトレンド判断の仕方によって、「順張り」「逆張り」の呼び方は変わってしまいますが、どれも正解なんです。
大事なのは、自分の認識が常に統一されているかどうかなんですね。
呼び方なんて、正直どうでもいいんです。(笑)
ラプラスFXとしては、常に認識が統一されるように一つの基準を設けています。
それは、「自分が認識している波レベルのトレンドに対して沿っているか、逆らっているか」です。
下の画像をご覧ください。
赤丸のポイントで「買い」でエントリーするとして、それは「順張り」でしょうか?「逆張り」でしょうか?
答えは、「順張り」でもあるし「逆張り」でもある、です。
この相場を大波で認識している場合は、「上昇トレンド中の買い」なので「順張り」です。
中波で認識している場合は、「下降トレンド中の買い」なので、「逆張り」です。
小波で認識している場合は、「上昇トレンド中の買い」なので、「順張り」です。
なので、「順張り」の要素も「逆張り」の要素もある、トレードということです。
大事なのは、どの波レベルではトレンドに沿っていて、どの波レベルでは逆らっているということを、自分の基準を持って常に認識しているかどうかという点です。
つまり、自分がどのような環境の下、どのようなトレードをしているかをしっかり認識しているか、という話でもあるんですね。
「順張り」「逆張り」というのは、ただの言葉であり、呼び方に過ぎません。
この言葉・呼び方を使って、自分がいったい何をしたいのか??
大きく分けて2つあると思います。
① 他の誰かにトレードのことを説明する為
② 自分の中でトレードの考えを整理する為
「説明」をする為か、「整理」をする為か。
「説明」の場面では、この記事の上部の通り、「順張り」「逆張り」という言葉で説明すると、齟齬が発生しそうですよね?(笑)
まあ、上手く説明できなくても自分のトレード成績には関係ないし、普通の人には頻繁にある場面ではないので、そこまで重要ではないですね。
大事なのは②の「トレードの考えを整理」することですね。
今、自分はどのレベルの波にたいして「順張り」しているのか?
どのレベルの波にたいして「逆張り」しているのか?
これを、いつも統一的に認識する為に、自分の中に基準をしっかり作っておくことが大事なんですね。
まとめ
人によって波の認識の仕方やトレンド判断の仕方によって、「順張り」「逆張り」の呼び方は変わってしまいます。
ラプラスFXとしては、「自分が認識している波レベルのトレンドに対して沿っているか、逆らっているか」です。
大事なのは、統一的に「順張り」「逆張り」を判断できるように、自分の中に基準があるかどうか。
そして、どの波レベルに対して、どういったトレードをしているのか、をしっかり把握することです。
この辺りは、マルチタイムフレーム分析(用語解説)や環境認識(用語解説)の話と関係してきます。
また、このように同じタイミングの「買い」なのに、「順張り」だと認識している人、「逆張り」だと認識している人、と違いが発生してしまう点も、FXトレードが難しい要因の一つではあります。
それだけに、しっかり自分の中で、考え方を整理しておきたいところです。