2020/9/7-11『EURUSD』チャート解説
2020年9/7-11の週の『EURUSD』のFXチャート解説です。
まずは、9/7-11の週のEURUSDの「H4」と「H1」のFXチャートから見てみましょう。
前の週からの注目点だったのは、H4レベルの上昇トレンドの急所のサポートゾーンを下抜けるかどうかという点でしたね。
この週では、H4レベルの上昇トレンドの急所のサポートゾーンの下限ギリギリまで売り勢が押し込みましたが、またしても下限ギリギリから買い勢が盛り返して、上昇反発する展開でした。
サポートゾーン上限で反発した後も戻り売り勢力によってサポートゾーンの下限まで押し込みましたが、再度買い支えられてH1レベルのダウ高値を上抜けていく強い上昇反発。
H1レベルでも上昇トレンドに転換しましたので、この上昇トレンドがH4レベルの高値を上抜けていくのか?が注目点になりそうですね。
H4レベルのサポートで上昇反発して、H1レベルでも上昇トレンドに転換しているので、まずは素直に高値を上抜けていく展開で様子見で良いと思いますが、H1レベルで下降トレンドに転換することがあれば、やはりH4レベルの上昇トレンドの急所のサポートゾーンを下抜けるかどうかが、また注目になるのかなと。
実戦紹介
では、この週の中から実戦の場面を1つ紹介します。
まずは、下の画像を見てください。
上位の環境としては、H4レベルの急所のサポートゾーンの上限に到達して上昇反発したけれど、上昇が続かずに押し目買いが失敗に終わりそのまま、下降トレンドが押し込んできている状況。
この下降トレンドがサポートゾーンも下抜けていけば、大きく下落する期待もある中、戻り売りを拾っていくトレードプラン。
下位レベルでも見てみます。
FIBO61.8%程の戻りを確認したところに、注目度の高いレジスタンスゾーンが重なっていたので、本命の戻り売りポイントと言えます。
ここに調整波が到達した時に小さなダブルトップを形成してネックラインを割った時に売りエントリーするのは損益率型傾向がありますが、積極的な売り戦略の1つですね。
その後、上昇調整波の押し目買い勢力を確認した後にダブルトップになるイメージでさらに下位レベルの押し目買いの根拠を奪ったタイミングや、大きなダブルトップのネックライン割れのタイミングで売りエントリーするのも1案ですね。
注目度の高いレジスタンスとダブルトップのチャートパターンの合わせ技なので、戻り高値のすぐ上に損確を設定するのは損確候補になります。
勝率をある程度確保しながら、大きく伸ばすことをイメージしているのであれば、レジスタンスゾーンの上に損確を設定することももちろんありです。
環境としてH4レベルのサポートゾーンを下抜けていくかどうか?という攻防中ではありますので、考え方は色々あります。
現状、H1レベルでは下降トレンドですし、今度こそ下抜けた時には大きく伸びるという期待を持ってホールドするのもありですし、損確幅を小さく出来ているのであれば、上昇調整波の急所のサポートゾーンと戦わずに手堅く利確しておくのもありですね。
その中間くらいのホールドもあると思います。
サポートゾーンを下抜けて大きく伸びることをイメージしてホールドはしていたけれど、下限からの上昇反発で目ぼし高値やレジスタンスゾーンを上抜けてくるのであれば、無理をせずに利確という選択もある。
もちろん、高値・レジスタンスゾーンを上抜けて来なければ、そのまま保有して、大きく伸びる展開であれば決済位置をずらしておいかけて、大きく取れる可能性も残したいという考え方ですね。
利確に関しては、毎回最適解になる決まった方法というのはないので、様々な要素を考えて選ぶ必要があります。
まとめ
『EURUSD』は、またしてもH4レベルの上昇トレンドの急所のサポートが買い支えられて上昇反発する展開でした。
明らかに、買い支えて上昇トレンドを継続させたいという意志をもつ大口の存在を感じますね。
今後は、現状はH1レベルでは上昇トレンドなので、素直に高値を上抜けていく展開になるイメージで良いと思いますが、H1レべルで下降トレンドに転換すれば、またサポートゾーンを巡る攻防になる可能性も視野に入れる必要がありますね。
実戦紹介のトレードプランは「サポートゾーンを下抜けて大きく伸びる展開」を期待したものでした。
結果からすると、サポートゾーンを下抜けて大きく伸びる展開にはなりませんでしたが、H1の下降トレンドを根拠にトレードをしていましたので、利確次第では利益を出せているわけですね。
もちろん、サポートゾーンを下抜ける展開に大きく自信を持っていて、高値・レジスタンスゾーンを上抜かれても、強気にホールドしていた場合は損確する展開です。
上位に波及して大きく利確を伸ばそうとする場合、小さな不利な材料で切ってしまっていては伸ばせませんので、ある程度目を瞑る必要がありますが、やはり大きな不利な材料が出たにも関わらず、ホールドするのはリスクが伴うことを理解しておく必要がありますね。